対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ないしょの話 <<構成>> ぴいち
「どうしよう。お母さんに見せたらおせっきょうだぞ。」
その時は国語の時間でした。私が一番いやなのは、テスト直しの授業です。なぜかというと、点数を気にしてみんなどれ位出来ているかということを見ていやな気持ちになるからです。この日のテストはまちがいだらけで最低の75点をとってしまいました。私はいろいろな子に点数を聞きました。すると、みんなだいたい90点位取っていました。
「このまま家に帰ると、お母さんの長〜い長〜いおせっきょうが始まるのかな。地獄みたいだ。
」
と、つぶやいていました。その時友達が、
「何やっとんの?ただのテストでそんなに落ちこんで。さっさと覚悟しやあて。ハハ。」
と私の肩をたたきました。
その子は何と名前を書き忘れて0点でした。本当は96点なのに。
「私なんかしかられるの恐くてしょうがないのに、友達は0点取っても少しもびくびくしていないな。お母さんがやさしい人なのかな。」
と、その時思いました。でも、
「きっと友達みたいにさっさと正直に報告した方が、お母さんおこらないかもしれないな。」
と考えました。
「ないしょにしても、まちがった答えは直らないもんね。」
と心の中で、お母さんも言った気がしました。
講評 tama
【題名の工夫】 テストで「最低」の点数をとって、がっかりしたんだね。忘れてしまいたいような「ないしょの話」なんだろうね。(^^)
【前の話聞いた話】 ぴいちちゃんはみんなの点数と比べて、さらに落ち込んでしまったんだね。でも名前の書き忘れで0点をとったお友達は、明るく笑っていたんだね。こんなお友達がいると、何だか勇気がわいてくるね。
【たとえ・いろいろな言った】 お母さんのおせっきょうを思い浮かべて「地獄みたい」だなんて、ユーモアたっぷりだね。
「肩をたたきました」という表現もばつぐんです! 終わったことはしょうがないと笑い飛ばす様子が、このひとことだけで伝わってくるようです。
【自分だけが思ったこと】 お友だちを見て、正直に報告しようと思ったんだね。「〜心の中で、お母さんも言った気がしました」というところから、事実を受け入れて、前向きになった気持ちがよくわかります。さすがぴいちちゃん!!
※ 進級テストは合格です。項目、字数ともによくできました。初めてのパソコンも、よくがんばったね。またチャレンジしてみてね。(^^)v
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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