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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉を大切にしよう   えほる

 言葉の語源がわからなくなると、もとの語の発言や意味に変化を来すことがある。ことに話し言葉では、意味を支持するものがないためにとかく変化しがちである。言葉の正しさを論ずるときに語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会情勢の変化のために会わなくなるものが多い。そうかといっていちいち言葉を言い換えるのも大変なことだろう。結局、言葉は各人の言語意識によって動いていくようである。そしてその言語意識を作り上げるのは、主としてその人の経験、教養、学校で受けた教育である。言葉の正しさの規範意識もそこから生まれ出るようだ。私は、基本的に言葉そのものや、その意味、使い方について、変えていくべきではないと思う。(要約、意見)
 その理由は第一に、頻繁に言葉を換えると、意味の混乱が起こるからだ。以前地下鉄に乗っていたとき、隣に座った中学生の会話を耳にした。「○○って、むずい。」「それはしぶいぜ!」等々さまざまな単語が飛び交った。本来の単語の意味では全く文章の意味がつながらないことに気づいたことがある。あとでわかったことだが、むずいは、むずがゆいことではなく、難しいことを指し、しぶいは、かっこいいとその反対の両方の意味を表すことを知った。このような、言葉自体やその意味の変化は、若者だけでなく、大人にも見られる。聞いていて感じのよいものではないし、言葉の乱れだけが印象として残り、内容に混乱が生じるものである。
 第二に、言葉の役割である、通用性を重視すべきだからだ。日本語には、ひらがな、漢字、カタカナと、3種の表記法がある。この中でカタカナは、毎年約五〇〇個の新語が生まれ、辞書に加えられているらしい。こうしたカタカナの使用について、ある社団法人の世論調査によれば、「どちらかというと好ましくない」と感じる人が三六.六%で、「どちらかといえば好ましい」の一六.二%の倍以上に達している。前者の理由として、「わかりにくい」「日本語の良さが失われる」があげられている。カタカナ語は、専門分野での増加が著しく、専門外の人には全く理解不可能な語が多くなってきているが、一般的にも使われる傾向にある。言葉は本来コミュニケーションの道具であり、他人に通じるものであるべきだ。排他性のある言葉は、それ自体その機能を失っていると言えよう。(データ)
 確かに、社会情勢や人の心理に併せて言葉を変化させる必要があるという意見もある。しかし、社会や人の心の変化はめまぐるしく速いために、言葉が変化して、それが一般的に広まる間での時間が追いついていかないだろう。その結果、ある特定の人たちだけに通じる言葉となってしまう。「人はその制服通りの人間になる」という名言があるように、話す言葉は、その人の制服であり、人となりを表すと思う。きれいな、わかりやすい言葉を使っていれば、それがじきに話し手の内面に影響し、人格まできれいになると思う。以上より、言葉を頻繁に変えることには反対である。ぜひ本来の言葉の美しさを大切にしようではないか。

   講評   siori


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