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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   一人一人の話を(漢)   ミニーちゃん

「宇宙飛行士たちは、やはりみんな、宇宙で、ある共通の体験をしているな。」と私は確信するようになった。結論を先に言ってしまうなら、彼らはみな、宇宙で『私』という個体意識が一気に取り払われるような体験をしている。ある宇宙飛行士が経験した「真空の宇宙での完全な静寂」。突然彼の胸の中に、なにか言葉では言い表すことのできない熱く激しい奔流のようなものが流れこんできた。彼が経験したこの『私』という個体意識から『我々』という地球意識への脱皮は、今、この地球に住むすべての人々に求められている。では本当に個体意識というものは、地球に求められていないのであろうか。
 <複数の意見1>確かに、個体意識だけをもってやると、はかどる事がよくある。今の時期、私は体力づくりに励んでいる。暇があれば走るようにしているが、一人でやるからでこそかなりの集中力がつく。もし友達と走っていたとすれば、励ましあいなどができるかもしれないが、集中できない上に、おそらくたくさんの休憩をとってしまうであろう。一人で走っているほうが、対抗意識もなくなるし、自分のペースで走れる。私の場合、周りに流されやすい性格なので、体力づくりには一人が最適である。
よく長距離は短距離と違って団体競技だ、と言われる。しかし、一人一人が強くなければ勝てるものも勝てないかもしれない。つまり個体意識がよい場合もあるのだ。
 <複数の意見2>しかし、地球意識が必要なときもある。地球規模とまではいかないがクラス全体で考えてみる。おそらく誰もが小学校6年生のときに「組体操」をやっていると思う。これは誰か一人がいなかったら本当になにもできない競技である。もしクラス全体の塔でだれか一人が休んでしまったら練習さえもできないのである。つまり、団体競技の場合だと「一人一人の責任感」というものがうまれてくるのである。「私がいかないとだれが一番下のポジションをやるんだ」とか「私が立たなければこの塔は完成しない」というふうな雰囲気が漂うので、みんなが緊張して、すばらしい組体操になるのだ。「みんなで優勝!!」という全体の目標があったらかなりの成果があがるのだ。<昔話の実例>昔話に「3匹の子豚」という話がある。この話は一番したのかしこい末っ子が、上のお兄さんをかばってかくまい、お兄さんの命が助かったという話だ。もし末っ子のブタが個体意識でいたのであらば、お兄さんを助けなかったのであろう。
 <総合化の主題>しかし大切なことは、個体意識であることでもなく、地球意識であることでもない。<名言の引用>名言にあるように「私達の人生は、私達が費やしただけの価値がある。」、つまり本当に大切なのは、何事も真剣に全力で取り組むということなのである。

   講評   yama

 こんにちは。「私という個体意識が一気に取り払われる」宇宙とはそれほどまでに壮大なものなんですね。現代は個性の大切さばかりが尊重されるようになってきていますが、それだけではいけませんよね。地球意識という感覚を養っていく事も大事です。

<第一段落>よくまとまった要約に仕上がっています。「個体意識は、地球にもとめられていはいないのだろうか」という疑問をなげかけてくれました。
<第二段落>「個体意識をもってやると、はかどる事がよくある」という一つ目の意見。体力作りの実例をだしてくれました。自分自身の経験にもとづいて書くことができていて、説得力がありますよ。
<第三段落>「地球意識が必要な場合もある」という二つめの意見。確かに組体操では誰かが休むと練習すらもできず、みんなの連帯感と責任感が大事になってきますね。よい実例を思いつきました!また三匹の子豚の昔話も、分かりやすく引用できています。この段落にあった視点から考えることができていますよ!
<第四段落>総合化の主題では「私たちの人生は私たちが費やしただけの価値がある」という名言を引用してくれました。「何事にも真剣に全力で取り組む」と、その行為にはそれだけの価値がでますよね。ミニーチャンも、後悔しないようにいろいろなことに全力でぶつかっていってくださいね!

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