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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   study!学習!勉強!   サマー

 日本は昔から、中国を中心とした沢山の国からいろいろと教わってきた。でも、結局おそわったのはその知識の表面的な部分だけで、内面的な部分を教わることはできなかった。そのため、がむしゃらに知識を蓄えるだけの事が、勉強の意味になってしまったのである。勉強は目的をもってするものである。でもその目的は、人それぞれ違うものなのだから強制されたりするものではない。それに目的はいつも初めからあるものではなくて、勉強を通じて見つけていくものでもあるのだ。勉強するにはもちろん多くの困難が出てくる。でもその困難を乗り越えて、勉強をする中で自分の生き甲斐を見出せたなら、勉強は面倒くさいものから充実したものに変わるであろう。
 私は社会と国語が最も得意だ。反対に、算数が最も苦手である。私が社会を得意とするのは、過去に存在した人の人生について学ぶのが好きであると同時に、歴史を知っていると今起きている出来事と似たことを探し当てられるからだ。また国語が得意なのは、もちろん作文が得意なこともあれば本を読むことが好きだかあらである。でも得意の国語も最近になるまで嫌い、または苦手な教科の一つだったのだ。 
 国語とは主に正しい日本語を覚えて、読み書きができるようにするためにある。読む事は今と変わらず大好きだったから別に気にしてはいなかったが、漢字を書くのはとてもめんどくさくて面白いとは思えなかった。私は中学校はオーストラリアに行くと分かっていたから、今漢字なんか勉強しても意味ないと思っていたのだ。そう思っていた私は、歴史を勉強し始めて縄文時代に使われていた難しい漢字や教科書のコラムに書かれていた『文字の歴史』を学ぶにつれ、漢字というものがドンドン面白くなってきた。漢字のテストの点も前に比べると、まるで最初は低空飛行をしていた飛行機が急上昇したようにグーんと伸びたのだ。私の漢字への関心は大好きな歴史がくれたものである。だから、これからもその関心と歴史を大切にしていきたい。
 私はお母さんに得意だった教科について聞いてみた。お母さんは算数が得意だったらしい。それは算数が面白いと思っていたからだという。もちろん、苦手な単元もあったがそういうときは問題集がボロボロになるまで勉強していたのだ。反対にお母さんが不得意だったのは、国語だった。お母さんは算数。私は国語。二人とも、天秤にのっけたらきっとつりあうのだろう。
勉強とは楽しいと感じることが重要なのだと思う。苦手で、面倒くさいと思う教科でも、探せばどこかに楽しいと思える所があるはずだ。どんなに今は大変でも、がんばればきっと何かを得ることができる。勉強はそれを学ぶためにあるのではないだろうか。


   講評   kan

 こんにちは、サマーちゃん。今年最後の課題となりましたが、有終の美を飾るにふさわしい素晴らしい内容になりました。要約にある「生き甲斐を見出せたなら、勉強は面倒くさいものから充実したものに変わる」という言葉、ほんとうにそのとおりといえそうですね。
 電話でもお話してくれたように、サマーちゃんは社会と国語が得意なのですね。その理由を詳細に語ってくれました。国語のなかでも漢字はあまり好きでなかったようですが、克服した経緯もしっかり説明できましたね。こうしたちょっとしたきっかけのおかげで苦手意識がすうっと消えていくことってあるのです。私もおおいに経験してきていますのでよく理解できました。
 サマーちゃんのお母さまがサマーちゃんと反対に算数が好きだというのも興味深いですね。「二人とも、天秤にのっけたらきっとつりあうのだろう」と感想を書いてくれましたが思わず笑ってしまいました。日常生活でもお互いの感覚を補えるようなことがあるのかな? 凸と凹のようにね。
 来春からはオーストラリアでの暮らしが始まるのですね。期待に胸をふくらませていることでしょう。結びでも主張してくれたように何事にも前向きで努力家のサマーちゃん。きっとどこに行っても自分の意見をしっかり持って生きていくことができると信じてます。がんばれ!!
 
   


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