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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の変化   えうや

 方言で、「つるべ」のことをツブレなどという所がある。このような現象は幼児時代の言語に始まったものであろうが、このような誤りが定着したのも、本来の言語意識が薄れてしまったからであろう。しかし、もともとの言葉にもいくらでもおかしいものがある。「駅」や「駐車」も、馬偏がつくのはおかしい。そうかといって、いちいち言葉を変えるのも大変だ。「つり革」があたらないからといって、「つりビニール」にしたところで、またほかの材料に変われば、名称を変えなければいけない。言葉は各人の言語意識によって動いていくようだ。言語意識を作り上げるのは、主として、その人の経験、教養、学校で受けた
教育である。言葉の正しさの規範意識もそこから生まれるようだ。僕は、言葉を変えていくことは良いことだと思う。
 第一の理由に、変えていかなくては矛盾するからだ。例えば、「筆箱」の場合でも、今では学校に筆を入れて持ってくる人はいない。これでは矛盾しているので、「ペンケース」という言葉がある。しかし、これでもおかしい。ペンを入れる人もいるが、だいたい鉛筆やシャープペンシルだ。シャープペンシルはペンといっても良いかもしれないが、鉛筆はペンとはいえない。やはり矛盾している。
 二つ目の理由は、年代によって意味が違うのは変だからだ。皆は、「やばい」という言葉を良く使うと思う。もともとの意味は、ロシア語でそのまま「ヤバイ」と言って、ピンチ、危機的、不都合、などという意味だ。しかし今では、「とても」と言う意味で若者が使っている。「やばいうまい」とか、「やばいスゲ〜」などと使っている。これでは年代によって意味が変わってしまう。なので、「とても」という意味の言葉を造ったほうが良いと思う。
 確かに、昔からの意味も大切にしなければいけない。しかし、時代の流れとともに、言葉も変化していかなければいけない。

   講評   tama

第1段落: しっかりと要約ができました。言葉を正しく使うために、変化を認めるのはよいことだという自分の意見をはっきりと述べたところもいいですね。

第2段落: 長文の例にもあったように、矛盾したまま使われている言葉も結構見つかるものですね。時代の変化に伴い道具も変わってきますから、いつかはそのものにぴったりの名前を作って定着させる必要があるかもしれませんね。

第3段落: 同じ日本語でも、年代によって全く逆の意味で使われる言葉もあったりします。例に挙げてくれた「ヤバイ」は典型的ですね。今後、意味が逆転するのは時間の問題かもしれません。そうならないために新しい言葉を作ることを考えるのもいいことですね。

第4段落: 美しい日本語の意味を守り続けることも大切ですが、時代の流れを止めることはできません。言葉を使う私たちの意識も、柔軟に変化しなければならないとも考えられますね。(名言51番などを使い、さらに意見を強調してもよいでしょう。)



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