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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   方言で「つるべ」   セコイア

 私は、実態に合わせて言葉を変えていくべきではないと思う。
その理由としては第一に、頻繁に言葉を変えると混乱起こるからだ。たとえば、筆箱。筆箱というのは、本来、その漢字が示すとおり、筆を入れる箱である。しかし、今は筆を入れてくる人はいない。また、今では、筆箱は筆を入れる箱ではなくなった。筆箱には、消しゴムや鉛筆や定規を入れるのである。だからといって、もし筆箱を「鉛筆入れ」や「ペンケース」などと新たな言葉に変えるならば、ほとんどの言葉も一つ一つ変えないといけないことになる。今の世の中は、昔では考えられないほど技術が進歩している。だから、昔から使われ続けてきた言葉は現在には合わないのだ。このようにして、しょっちゅう言葉を変えていたら、きりがない。
 またその理由としては第二に、言葉を使う時は通用性を重視すべきだからだ。現在は常識を超えるぐらい何でも発達している。しかし、それと同時に、その専門の人だけにしか分からない言葉が増えている。もし、言葉をどんどん変化させていくならば、普通の人には理解できないような言葉がたくさん出てくるはずだ。世界人口の動向というデータ(総務庁平成15年版高齢社会自書より)には、2000(平成12)年の世界の総人口は60億7058万人であり、2050(62)年には89億1872万人になるのに対し、総人口に占める65歳以上の人の割合(高齢化率)は、1950(昭和25)年の5.2%から2000(平成12)年の6.9%に上昇している、と書かれていた。また、2050(62)年には15.9%にまで上昇するものと見込まれており、今後半世紀で高齢化が急速に進歩することになるとも記されていた。そのような人たちが増えているということは、そのような人たちにも理解できる言葉にしなければいけないということにもなる。私たちにさえ難しい現代化した言葉は、そのような人たちにはまったく分からないであろう。だから、昔からあった言葉を別の新しい言葉に変えてしまうのは、私たちにもその人たちにも、つまり、皆にとって大きな問題である。
 確かに、実態と言葉が一致している方が分かりやすいという意見もあるだろう。しかし、「自分の心のうちに持っているものは何一つ自分の財産ではない」という名言もあるように、昔から使われ続けてきた言葉を使う方がみんなに通じて、また、混乱も起きないと思う。だから、私は、言葉を実態に合わせて次々と変えていくのには反対である。

   講評   unagi


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