対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2259 今日1154 合計6026
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   しりとりしながら帰りましょ♪   ユッキー

 「ユッキー、一緒に帰ろう。」
いつものように後ろから声がします。ぼくは、
「いいよ。」
と、答えました。声をかけてくれたのは、シュウ君でした。
 それから生き物係で水がえをしているタカク君を待ちました。その間にシュウ君と外で丸太ぼうをわたって遊んでいました。シュウ君は、
「丸太って、わたるのむずかしいね。」
と言っていましたが、結こうかんたんじゃんと思いました。

 やっとタカク君がもどってきたので、門の所にいる校長先生に、
「さようなら!」
と元気に言って帰り始めました。とつ然シュウ君が、
「しりとりやろう。」
と言いました。タカク君が、
「しりとりオールスターズ。」
と意味のわからない言葉を言って始まりました。最初は名前の割にふつうのしりとりだと思ったけど、どうやら、順番はなく、思いついた順に言うというしりとりのようです。

 と中、ぼくが、最後に『か』がつく言葉を言ったら、シュウ君が、
「カエルぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ、合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ。」
と、言いました。ぼくはすかさず、
「早口言葉ってアリ?」
と言いましたが、まるで、アリのようにぼくには答えず真剣にしりとりをしていました。ぼくは、一つ息をすると、
「シュウって、前から面白いね。」
というと、顔を手でかくして笑っていました。その時、ぼくは心の中で、エロイ事も言うけどね。と言いましたが、本当には言いませんでした。
 
 そろそろ別れ道です。ちょっと立ち止まって、しりとりの続きをしました。ぼくは、
「りんご」
と言ってタカク君は、
「ゴリラ。」
ぼくが、
「ラッコ。」
シュウ君が、
「小泉チルドレン。」
最後に、『ん』がつく言葉を言ったので、しりとりは終わりました。ぼくはタカク君とシュウ君に、
「じゃぁね。又明日。」
と言って帰りました。北風がふいてきたので、コートをにぎって体に引きよせながら帰りました。

   講評   kamo

これはまた、楽しい題名の楽しい作文を書いたね。それぞれの場面の描写が上手で、読んでいて、先生もいっしょに帰っているような気持ちになりました。
 『構成』……動作情景の結びは、見事に決まっているね。いっしょに帰ってきた友達と別れる場面、別れたところだけでも充分なくらいなのに、一人になって風がふいてきたところ、「コートをにぎって体に引きよせながら」の表現は、すばらしいです。よく考えたね。
 欲を言えば、「と言って帰りました。」と「体に引きよせながら帰りました。 」が、ダブってしまったので、「引きよせました」としたほうがよかったかな。
 『題材』……しりとりをして帰るというのはいいね。そのリズムが、そのまま作文のいいリズムになっていたよ。「小泉チルドレン」は、笑ったなぁ。シュウ君は、多分終わらせるつもりで、わざとそう言ったのだよね。本当におもしろいね。「類は友を呼ぶ」というけれど、さすがは、ゆきや君の友達だなぁ、と感心してしまいました。
 『表現』……「アリ」のダジャレとたとえの合わせ技は、さすが! うまいね。これも笑った。
 『主題』……「心の中で」も、うまく入った。これは「心の中で」言うからこそ、いい表現になっているのだね。友達と自分の性格と、その関係までわかるような、いい説明にもなっている。描写の多い作文の中で、この「思ったこと」は光っていました。
 では、またこの調子でがんばってやっていきましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)