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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   帰り道の発見   ちょび

「なんでそんなにおそいの。ちょびの学校はいったいどこにあるの。」
帰りのおそい私に、お母さんがいつも言うことです。
 学校からの帰り道、私はふしぎなことや発見に出会うことがあります。
「ももちゃん、ここにくつがあるよ。」
田んぼのわきのへいに、オレンジ色の小さなくつがかたほうだけおいてありました。
「本当だ。何センチだろう。」
「四って書いてあるよ。」
「ふーん。もう行こう。」
次の日、
「あっ、ももちゃん。またあのくつがあるよ。あれっ、場所がずれている。」
「本当だ。だれがずらしたんだろう。」
私はふしぎに思いながら、坂道を上りました。横を見ると、すももちゃんがいません。下の方を見ると、すももちゃんが、もともとあった所にくつをおいていました。そのひょうじょうはまるでなぞをといている名たんていのようでした。
 しばらく行くと、アパートの一かいに赤ちゃんの洋服がほしてありました。その服はみんなディズニーのもので、その中でもチップとデールのものが多くありました。
「赤ちゃんのお母さん、ディズニーがすきなんだね。」
「うん。その中でも、チップとデールがすきみたいだね。」
「せんたくものでお母さんのしゅみがわかちゃうんだ。」と、私は思いました。たぶんももちゃんも私と同じように思っていたと思います。
「はたけにかんばんがたっているよ。」
「本当だ。何て書いてあるのかな。」
私とももちゃんは、はたけにたっているかんばんに近づいて見てみました。
「はたけに入るな、だって。こう書かれるとぎゃくに入りたくなっちゃうね。」
「うんうん。」
と、言いながらその日は家に帰りました。次の日、またはたけを見てみると、風で紙がやぶけていました。そのやぶれたところにらくがきで、「入っていいよ。」と、書いてありました。わたしとすももちゃんは、わらいながら帰りました。
 家に帰ってから、お母さんに小さいころの帰り道の話を聞くと、
「お母さんの子供のころには口さけ女のうわさがあって、こわくてよく走って帰ったよ。」
私はその話を聞いて、ちょっとびっくりしました。

   講評   kan

 こんにちは、ちょびちゃん。ここ数日寒い日が続いていますね。週末は雪かもしれないというよほうでした。かぜをひいたりしていないかな?
 ちょびちゃんの学校の帰り道、とっても楽しそうですね。ほんわかしたあたたかい気持ちになって読みました。ももちゃんというお友だちといっしょに帰ってくるのですね。とすると、ふたりは名たんていコンビですね。この「まるで名たんてい」というたとえもすばらしいよ。
 お母さんに「学校はいったいどこにあるの」と言われてしまうくらいアレコレたんけんしながら帰ってくるわけなのね。この作文を読んでちょびちゃんのお母さんはその理由がわかったことでしょうね。
 落ちていたくつに気がついたり、アパートにほしてあるせんたくものをながめてみたり、ちょびちゃんのかんさつりょくはほんとうにたんていのようです。目でみた情景をとてもくわしく書くことができましたね。手にとるように伝わってきますよ。とても上手です。
 聞いた話でお母さんの口さけ女の話題を書いてくれました。先生が子どものころもこのウワサが広まって、それはそれはドキドキしたものでした。チョビちゃんのお母さんと口さけ女のお話をしたらもりあがりそうです。(笑)
    

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