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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   常識を知って世の中を知る   シーラカンス

 一流ホテルのホテルマナーは周囲の客などを配慮して身につけなければならない。そのホテルマナーを身につけてからこそホテルマナーの奥義に達し、雇われるのである。この話は実話ではないが…。このように、周囲の客を配慮するような行為はその場に応じたかしこまったものである。しかし、この世の中には様々な人種がいる。ひとそれぞれ、自分の個性を生かしたいという人もいるはずだ。そのため、世の中には自分の個性を生かして生きている人とその場に応じた行動を常日頃行っている人の二つに分かれると思う。
 自分の個性を生かして生きている人々は人生に満足している人が多い。例えば、芸術家やお笑い芸人、農業をしている人達は普通のリーマン的な仕事とはかけ離れていてその職業に楽しみを持たないとやっていけないと思う。その中でも農業ほど辛い職業はあまりないと思う。農業というものは農家の人が種まきから精を出して育つようにと願い一年間作物を育て、出荷させる。農業を兼業としている人も中にはいるが、日本の農家のほとんどが農業一筋である。すなわち、一年間の生活費は出荷の売上げによって左右されるといっても過言ではない。今年は平年に比べて類を見ない寒波が日本に到来した。そのため、冷害で作物が育たずキャベツなどの葉野菜を作っていた農家が頭を悩ましている映像を私は見た。私は去年の夏に学校で農業体験という貴重な体験をした。そのなかで、大豆を育てている農家の下草刈りという作業をしたが、半日やって相当の労力を使った。こんなにして農家の人は頑張って育てても、気象条件などによって凶作になってしまうという天下分け目の職業をしている農家の人々に改めて尊敬している。≪構成≫≪題材≫
 個性を生かしている人々だけで世の中は成り立たない。世の中を便利にするような仕事もある。いわゆるリーマン的な仕事であるが、このような人達は農家の人達のようにいつでも農作業服ではなく、仕事中も、また宴会のときにも背広でパリッとしている。私はいつも人がひしめき合うくらい混んでいる電車に乗っているが、つくづく「世の中にはいろんな人がいるんだな」と思っている。経済新聞を読んでいてちょっと私がぶつかっただけでキレるストレスを抱えすぎてそうな人(リーマン的な仕事は満足いくときの方が少ない)。朝からロック系の音楽を大音響で流して化粧している女性。仮職についているのか、就職先が見つからずいつも『社労士』の職業本を読んでいる負け組のおじさん‥。などである。いつもリーマンのように背広なんかで決める必要はない。私は、結婚式や葬祭のときに着るような儀式などの服装はわきまえた方がいいと思う。要するに、常識はずれな行動をする事は世間に自分の恥をさらしているということだ。≪構成≫≪題材≫
 ホテルマナーについての話を職業に置き換えて書いてきた。実は、ホテルマナーの話は礼儀なんかで雇われるのはよくないという皮肉をこめて書かれている。世の中は個性的な人と、周囲に配慮した人の二つが揃っているからこそ、成り立っているのである。どちらも必要な要素であるが、簡単に言えば、常識の範囲で行動する事が最も大切だ。「悪い事そのものがあるのではない。時と場合によりよって悪い事があるのである。」と言う名言にもあるように基本は常識で動いている社会なのだから、常識さえ守ればいいと私は思う。総合化≪主題≫≪表現≫

   講評   miri

<第1段落>よく考えられた導入部ですね。(先生も、最初、実話かと思い、都内のホテルに確かめに行きたい、と思いました。ないしょ)
<第2段落>農業体験から実感した、すばらしい職業観ですね。苦労そのものが生きがいとなっている場合もあるでしょう。
<第3段落>確かに、イメージとしても、また目に見える実態もこのような人々が多いのは確かですね。後半主張が見えにくくなっています。つまり、サラリーマン風にいつもキメて、周りに合わせた行動をしてストレスを溜め込むのは愚だ、ということかな? そういうのはT.P.Oに応じてだけ考えればよいということかな。
<第4段落>職業に置き換えて論じたのはたいへん高度な手法ですね。一人の人間の中にもこの2つの要素はあるかもしれませんね。

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