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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   話し合いで大切なこと   すいーとぽてと

 イスラエルを旅していた時「ここでは全員一致の裁決は採用しないのですよ」と聞かされた。皆が一致できるような案件は、いちいち裁決にかけないという事情があるだろう。答えが初めから分かっていることを、わざわざ問いただして全員一致を確認するケースは「ない」とは言わないが、あまり意味を持たない。だから、ことさらに裁決を求めるのは、別な考えがありそうなときである。しかし、裁決の結果全員一致というのは、少し疑ってみたほうがよい、という教えだろう。
 確かに、多数決で物事を決めることは便利である。私は学校で、図書委員をやっている。週に2回、お昼休みに委員会活動があり、毎回いくつもの議題が出される。一回でたくさんのことを決めなくてはならないため、大体お昼休みギリギリまで話し合いをする。ここでよく使われるのが多数決だ。たくさんの意見を出し合い、委員長や補佐の人がその意見をまとめ、最後は多数決で決めていく。これを意見が全員一致するまで話し合いを続けていると、皆自分の意見を持っているため、何時間もかかってしまう。多数決で物事を決めると、スムーズに話し合いが進むため、部活動のミーティングやクラスの話し合いでも必ず使われる。
 しかし、全員一致になるまで話し合うことも大切だ。例えば、昔話の「ねずみのそうだん」。天井裏のねずみ達は階下の猫に捕まらないか、ビクビクしながら暮らしていた。猫対策のための会議を開くが、なかなか良い案が思いつかない。ついに、若いねずみが良いことを思いつく。猫に鈴をつけて、上がってくるのを分かるようにする、という案だ。皆納得したが、年寄りのねずみが、誰が付けに行くのか尋ねたとたん、皆黙り込んでしまう、という話だ。その後、また誰が鈴を付けに行くか話し合ったと思う。このように、意見が全員一致するまで徹底的に話し合い、皆が納得できる答えが出たほうが、気もちが良い。
 多数決で物事を決めることも、全員一致になるまで話し合うこともどちらも大切だ。しかし、「議会の目的は、議論を殴り合いの代用品にすることである。」という名言がある。このように、最も大切な事は話し合いの過程を大切にすることだ。

   講評   kira


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