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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ベランダの水槽   ぼんちゃん

私は、ピラニアまで飼っている魚マニア近所の人に金魚を三匹もらったことがあります。その人は、

「この金魚は、とてもラッキーだな。だって、家にいたらピラニアの餌になってしまうもの。」

と言っていました。私は、(よかったねぇ)と心の中で金魚に言っていました。私とお母さんは、金魚に「ゴーちゃん」と「ルドちゃん」と「デンちゃん」という名前を付けました。そして、金魚の餌は、500円もする川魚の主食というのを買ってきました。

 ゴーとルドとデンは、少しずつ大きくなっていきました。あまり目に見えて成長しているわけではありません。でも、ほんの少しずつ人間の子供のように成長していきます。私は、(んん〜金魚ってこんなに可愛かったけ?)と思っていました。でも、私は植物でも動物でもすぐに飽きてしまう人間です。おたまじゃくしでも、花でも何でも飽きます。やはり金魚も例外では、ありませんでした。金魚も4ヶ月程度でほったらかしになりました。でも餌代も高かったし、水槽セットや水草、また水槽の掃除道具も買っていました。だから、なんとなく(ちゃんとやらなくてはなぁ)と思いました。しかし、金魚の水槽の掃除はとても大変です。私は、お母さんに

「そろそろ、ゴーちゃんたちの水槽の掃除をする時期じゃないの」

と言われるとまるで宿題をやりなさいと言われているみたいにおっくうに腰をあげます。

 私は、前にもおたまじゃくし、金魚などを飼ったことがあります。でも、おたまじゃくしは、カエルにならないまま近くの池に放しました。お母さんは、今でも

「あのおたまじゃくしは、一体どうなったのかな。こいに食べられてるかもね。」

と、時々さみしく言います。私は、(そこまでさみしく言わなくてもいいのになぁ)と思います。

 私の金魚は、クラスの魚オタクの子にあげました。なぜかというと、もう掃除などの世話がやりたくなくなったからです。私は、金魚と一緒に川魚の主食も一緒にあげました。今私は、金魚から開放されました。そして、ベランダには、風に吹かれ、1人さみしくたたずむ水槽がいます。

   講評   kirara

 私も、ぼんちゃんと同じく、生き物を長く飼えない人間です。こんな私が、よく二人の子どもを育てているなあと思うくらい(! ? )。
 <<こうせい>>説明がとてもごちゃごちゃになってしまったので、返って混乱させてしまったかしらと心配していましたが、さすがぼんちゃん。今までの結びの中でもいちばんよいものになっています。ユーモアも光っていますね。
 <<だいざい>>おたまじゃくしくんは、もしかするとコイのえさになったかもしれませんが、広い池にかえしてもらって幸せだったと思いますよ・・・。それに、家でカエルになってしまっても大変だったでしょうし。
 <<ひょうげん>>このたとえもすばらしい。「めんどうくさい」という感情を、「宿題」に結びつけるところは、心にくいほどですね。
 <<しゅだい>>ちょっと口には出しにくいけれど、という心のつぶやきが、作文をいっそうおもしろいものにしていますね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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