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　　　笑顔の効果　　　はる

第一段落　要約・意見

　英会話クラス等におけるアメリカ人講師らは、表情豊かに微笑しつつ頻繁に学生達に語り掛ける。そんな彼らを始めとする多くのアメリカ人は揃いも揃ってにこやかな人々であり、いつ会っても機嫌良さそうに微笑んでいるが、その笑顔は意識的な努力の賜物だった。現実は厳しく、それを乗り越える為には強靭な意志力と行動が必要とされる。その厳しい現実の一つが理解不可能な他者の存在と言えよう。「前方から知らない人が歩いて来る。言語は通じそうになく、何か誤解されたら殺されるかもしれない。」そのような心理的風土のもとでなら、過剰だろうが誤解の余地もない程に微笑み、敵意の無いことを示すだろう。また、相手もそうするだろう。摩擦を起さず、安心して暮らせる市民社会の、それがルールになるだろう。笑顔の効果は大きい。だからこそ、私は笑顔を大切にして生きたい。

第二段落　方法１・体験実例１

　しかし、上辺だけの笑顔は本当の笑顔と言えるのだろうか。相手に対する思いやりの気持ちを持ってこそ、真の笑顔と言えると私は思う。部活の後輩に、いつ見ても笑顔を絶やさない子がいる。彼女と会話をしていると、私の方まで和やかな気分になり、とても気持ちが良い。試合中のタイムで、彼女から「先輩、頑張って下さい！」と笑顔で激励をもらうことが度々ある。そんな時、中でも苦戦中の試合では、俄然ファイトが沸いてくる。もし、反対に不服そうな顔で応援されたとしたら、あまり良い気分にはならないだろう。やはり笑顔一つで雰囲気は一変する。後輩の笑顔は、とても偉大な効果を持っている。現に、“勇気付ける”という有り難い効果を私にもたらした。

第三段落　方法２・体験実例２

　また、日頃から多くの人とコミュニケーションを取ることりより、相手の人情の機微を読み取る能力が身に付くだろう。たとえば、長期の休みに入ると、その大半は家の中で過ごすため、人とのコミュニケーションの回数が急激に減る。そのため、休み明け、久しぶりに友人らと顔を合わせると、不思議と緊張して笑顔がぎこちなくなったり、会話がよそよそしくなったりする。このように、コミュニケーションが疎かになると、たとえ仲の良い友人に対しても距離を置いてしまう。

第四段落　反対理解・名言の引用

　さて、確かに他の人にどう思われるかを気にするよりも自分らしく生きた方が良いという考えも分かる。しかし、「上手なプレーをした時よりも、悪いプレーをした時の態度が大切である。」という言葉がある。調子の悪い時に笑顔になれるかどうかがその人の器を決めるということだ。

　　　講評　　　tama

第一段落：　友好的な態度を示すためには笑顔は不可欠である、というところを読み解いてまとめることができました。笑顔の効果について考え、それを生かした生き方をしたいという意見がいいですね。

第二段落：　後輩の励ましから、笑顔には相乗効果があることがわかったのですね。方法の記し方としては「〜思いやりの気持ちを持つことである」と断定の表現を使うとよいでしょう。

第三段落：　人とのコミュニケーションの取り方は、実践でのみ上達すると言えるでしょう。人と接する機会が増えれば、相手の気持ちを読み取ったり、自分の気持ちの伝え方についてもより深く考えることができますね。

第四段落：　反対意見にも納得できます。名言から結びの意見へうまくもっていくことができました。日頃から人とのコミュニケーションを大切にし、うわべだけはない心のこもった笑顔で、周りを幸せにすることのできる人でありたいですね。