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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   雑草 行間&余白   えすく

 どちらかといえば、私は、行間と余白の読み手であるのかも知れない。そういう意味で私は、新聞を、月一度とか二度でなく毎日立つ縁日のようなものであると見ているふしがある。だから、本についても音楽についても、しかるべき欄ではなく、コラムの方から得られる情報の方に生々とした関心をよぶものが多いというのは、情報の活性化の面でちょっと気にとめておく必要のある事実かもしれない。だから、あえて大胆なことを言わせてもらえば、一年に一回か二回は、新聞休刊日の代わりに、公募して素人に編集をまかせる日とか、政治面、学芸、芸能、広告といった区別を全く取り去った日があってもいいはずではないかと思われる。行間や余白といったものにもっと目を向けるべきだ。
 理由の一つは、行間や余白のように一見役に立たないものが重要な役割を果たしていることがあるからだ。例えば、今「トリビアの泉」という番組がある。その番組はいろいろな無駄な知識を紹介する番組だ。なので、みんな見ていて次の日の学校ではトリビアの話で盛り上がっている。そこでの無駄な知識がたまに役に立ち、そこで人気者になる。トリビアは大胆に言うと雑学だ。
 第二の理由は、行間や余白というものがなかったら疲れてしまうからだ。学校でも休み時間があるからこそ授業に集中できる。今の僕は、学校の休み時間が最高の楽しみだ。いつもバスケをやっている。収入増と労働時間短縮のどちらを選ぶかという1997年の朝日新聞社のデータでは、男性は収入37%時間短縮は49%、女性は収入が28%時間短縮が52%だった。このデータでいくと、男女共に時間短縮を選ぶ割合のほうが高くなっている。
 確かに、中身が充実していることは大切だ。しかし、「雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。」という名言もあるように、行間や余白の存在を侮ることはできないと思う。

   講評   nanako

【第一段落】要約は、このくらいの長さでいいでしょう。「簡潔にポイントだけ押さえる」ということを意識していきましょうね。
【第二段落】「一見役に立たないものが重要な役割を果たしている」ということを説明するのにぴったりの例を挙げることができましたね。「トリビアの泉」、これはなかなかいい実例だなあと納得! 先生もときどき見ていますが、「へーっ、そうだったんだ。」という瞬間、何か大きな宝物をゲットしたような気分になります。人間でも、一見無駄に見える知識をたくさん持っている人は、とても魅力的ですね。
【第三段落】学校の休み時間に大好きなバスケをするのが最高の楽しみだという遼太郎君、休み時間のチャイムとともに、バスケットゴールに向かって猛ダッシュしているのでしょうね。こんな楽しみがあるからこそ、長い授業にも耐えられるというわけですね。(笑)必要なものと、無駄に見えるもの、どちらも欠かすことができないということがよく伝わってきます。
 データのところは、そのデータから何が分かるかということを明確にしておくほうがいいですね。例「このデータから、社会人にとっても、仕事以外の余白(自分の時間)は大事で、収入よりも自分の時間を求めているということが分かる。」
【第四段落】「雑草」=「余白・行間」と考えたところがおもしろいね。世の中にきれいな花ばかりでもつまらないように、私たちの周りには無駄なものがあるからこそ、おもしろいし楽しく生きていけるのですね。



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