対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日2426 今日2019 合計54355
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   曖昧な言葉は誤解を招く   ルイ—ジ

 科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じコトバになるはずだ。ところが、どっこい、そうはうまくはいかない。そのことは、記述から現象を再現してみればわかる。
 コトバの共通了解について、深く考えたのは、スイスの言語学者のソシュール(1857〜1913)である。ソシュールはまず、コトバの表記はいい加減であると言う。イヌのことをイヌと呼ぶのは適当に決まったのであって、別にさしたる理由があるわけではない。
 世界は連続的に変化する。我々はそれを適当に切り取って、コトバで言い当てようとする。コトバによる世界の切り取り方には根拠がない。これがソシュールの主張である。幼児は、犬の範例をいくつか見て、ワンワンというパターンを作り上げる。最初は猫もワンワンのパターンに入っているが、大人にそれはニャンニャンだよ、と言われて、ワンワンのパターンを修正する。だからワンワンというパターンは現物を見ながら他人とコミュニケーションを通して、構成されるのだ。科学は記述なしには成立しない。だからパターンが人によって異なるのはあまりありがたくない。    (要約)
 言葉を厳密に使うことは大切だと思う。その理由は第一に、曖昧な言葉は相手に誤解を招く可能性があるからだ。たとえば、友達に「そこの黄色のペンをとってくれない?」といいます。自分は黄色いインクのでるボールペンを取ってくれることをお願いしています。しかし、友達はプラスチックの部分が黄色い黒いインクの出るボールペンをわたしてきました。これは友達が「プラスチックの部分が黄色いボールペンを渡せばいい。」と誤解したのです。
 第二の理由は、厳密な言葉で表現すれば、誰にもわかりやすく伝えられるからだ。データによると、携帯電話の加入台数が2002年12月末で73514100台になっているが、携帯電話などの言葉だけが頼りのコミュニケーションは厳密な言葉をたくさん使う人が増える事が望まれるだろう。
 たしかに、曖昧な言葉を使うのがふさわしい場面があるかもしれない。しかし、「音楽は歯痛を治してはくれない。」という名言があるように、曖昧な言葉は、ある一部の人には通じるかもしれないが、ほとんどの人は誤解などをする可能性がある。だから、厳密な言葉を使用して、みんなにはっきり分かるようにしたほうがいいのだ。

   講評   miri

<第1段落>ひさしぶりの課題がいきなりむずかしくて、めんくらったことでしょう。少し長めの要約になりました。
<第2段落>日常生活でたくさんある場面ですね。とくに親しい間柄になると、よけい、「言わなくてもわかる」という誤解をしやすいものです。
<第3段落>姿の見えない、電話や電子メールというツール。そのときの表情やしぐさが見えない分、より正確な言葉が要求されるわけですね。
<第4段落>言葉というものの役割を考えても、「みんなに理解される言葉」を用いることは重要ですね。
 よくがんばりましたね。時間があれば、手書きでもよいですから、休んだところをやってみてください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)