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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   島に住む動物と大陸(感)   ベッキー

 ゾウのような大形のものを比べると、島のものは大陸のものより、体が小さくなる傾向がある。小さい島にいる時の場合だ。ネズミの場合にはエネルギー上の問題がある。日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物は出て来にくい。
 ゾウは小さな島にいる時は成獣になっても肩までの高さが一メートルしかないものもいるし、ネズミだったら猫ほどもあるものも出てきたという。どうしてかというと、島という小さな場所では敵が全くいないので自由な大きさになれるわけだ。大陸とか広い場所では敵がものすごくたくさんいるので自由な大きさになれないのだ。大きい場合はライオンなどの敵と戦ってもいくらライオンでも大きいので勝ち目はないというわけだ。ネズミは小さいので見つかりにくいしすぐに隠れられるというわけだ。でもゾウもネズミも出来れば普通の大きさに戻りたいのだろう。かわいそうだと私は思った。
 この長文を読んでゾウは大きくなるにはものすごく苦労がいるのだなと思った。小さな島にいて小さくなる動物はゾウ以外にも、カバ、シカ、ナマケモノなども小さくなるのだ。
 大きくなるにはものすごくエサを大量に食べなくてはいけないからだ。まるで育ち盛りのようだ。小さくなるのも同じくらい大変だ。大きい物よりずっと食べて体温を一定に保たなくてはいけない。大きくなるのも小さくなるのも大変なのだ。
 ゾウはゾウでどこにいても大きいわけではないし、ネズミはネズミでいつも小さいわけではないと分かった。

   講評   nara

 後ろから2つめの段落に書いてある「大きくなるのも小さくなるのも大変なのだ。」というところ、ここはいい意見だね。天敵がいなくて、エサを探すのにも苦労しないとなると、無理やり大きくなったり小さくなったりしなくてもいい。体に負担をかけなくてもいい、ということだね。そういえば、東京駅には、たくさんのネズミが住んでいるらしいけれど、エサはたくさんあるし、人が住んでいるわけではないので怖いものはない。何だかずいぶん大きいらしいよ。
 普通の大きさではない動物に対して、ベッキーちゃんは「かわいそうだ」と思ったのね。このことを人間に当てはめて考えてみようか。その上で、自分だったらどうか考えてごらん。
 動物は生きるのに大変な場合、自分の特徴をより強めることで生き残ろうとする。体の大きいものはより大きく、小さいものはより小さく。人間も、より広いところでは、その特徴を強めて生き残っていくのだね。ベッキーちゃんは広いところで、自分の特徴をより磨き上げていきたいかな。それとも、島でのんびりしたいかな? ここは、要約してくれた「エリート」に関わるところだね。
 今回は、内容も難しかったし、感想をまとめにくいタイプの長文だったかもね。こういうタイプの文の場合は、動物の中に「人間」も含まれていると考えながら読むといい。書いてなくても、「人間もそうなんだよ。あなたはどうですか?」と筆者が問いかけているのではないか、と思いながら読み進めるといいね。

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