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　　　世話がやけるなソフィー　　　キングドラゴン

　ぼくの家には、ウサギが一羽います。おととしのゴールデンウィークにハムスターを買いに行ったつもりが、ゲージの中にちょこんと座っている子ウサギをお母さんが見つけてそのまま僕の
家族になりました。
　名前は、ソフィー。ぼくが名付け親です。どうして、その名前にしたかというと、小さくて毛がフワフワしていてとてもやわらかかったからです。
　ソフィーは、月に一回病院に行きます。去年、ゲージの金網をかじって歯を折ってしまったから、歯のかみ合わせがうまくいかなくて人が切ってあげないと、どんどん歯が伸びてえさが食べられなくて死んでしまうからです。ウサギの歯は普通、えさを食べるときに自然と歯を磨耗して伸びすぎることはありません。
　この前、ぼくは動物病院について行きました。
「ソフィーちゃん、どうぞ中へ。」
と、呼ばれて診察室に入ると、先生が二人。
「短めに切っておきますね〜。」
一人の先生がソフィーを抱いて、もう一人の先生がハサミみたいな爪切りで歯を切ろうとしたら、ソフィーが後ろ足をバタバタさせてむだな抵抗をしていました。
「バチッ。バチッ。」
ソフィーの歯を見事に切ってくれました。
　家に帰ってからのソフィーは、相変わらずえさをボリボリ食べて満腹になったら、太った体を勢いつけて半回転してお腹丸見えでぐーすか寝ています。まるで、昼寝をしている豚のようです。
時々、ぼくはソフィーがうらやましくなります。食べて寝るだけだからです。
　ソフィーの世話は、大変です。キャベツやにんじんは千切りにしてあげないと食べないのだ。野菜をまるごとまるごとあげたら前足で少し引っかいて知らんぷりをします。お母さんから聞いたんだけど、ウサギには食べさせてはいけない野菜があって、ねぎやにらの他にほうれんそうもだそうです。
それから、ソフィーはえさをたくさん食べるのでウンコをいっぱいします。おっしっこだけは、きちんとトイレでするから片づけが楽でいいです。
　ソフィーが家族になって、家はとてもにぎやかになりました。世話をするのは大変だけど、かわいいから仕方ないです。これからも、ずっとかわいがっていきたいです。ぼくは思ったんだけど
ソフィーは何もしゃべらないけれど、いてくれるだけでにぎやかなんだな〜と思いました。

　　　講評　　　siori