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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   実は大切な節分   えよも

「鬼はー外。福はー内。」
この言葉を書けば、何のことを言っているかわかるだろう。「豆まき」だ。
 ぼくにとって、今までで一番楽しかった豆まきは、二年生の時に学校でした「ピーナッツまき」だ。なぜピーナッツまきなのかというと、一度ゆかに落ちても、かわをむけば食べられるし、そうじの手間が省けるからだ。
 その時の先生は、とてもおもしろい先生で、ピーナッツを一にぎりすると、思いっきりまかれる。先生が黒板の方にまかれたので、みんなが一つでも多く拾おうと集まっていると、みんなが集まっている黒板の反対側の教室の後ろのほうにまく。まるで、お腹をすかせた池のコイが、人間の投げたえさのところへ集まっていくようだった。なんだか豆まきというよりも、「豆拾い」のような気がした。とても楽しい豆まきだが、このやり方だと、たくさん拾えた人と、少ししか拾えない人の差がでてしまった。
 四年生のときのピーナッツまきは、鬼組と福組に分かれて、一人ずつがピーナッツを十個持って、投げ合った。ピーナッツが体に当ってもいたくないので、楽しかった。
 ところで、なぜ節分に豆まきをするのだろう。ぼくは今まで二月三日になると豆まきをしていたが、なぜこんなことをするのかぎもんに思ったので、調べてみることにした。
 豆まきは、「追な(ついな)」という行事と「豆打ち」という行事が混ざり合って出来たといわれている。追なは、中国で始まり、文武天皇(六八三年〜七〇七年)の時代に日本に入ってきた。悪魔や疫れいを追い払う行事で、大晦日に宮中で盛大に行われていた。のちに、諸国の社寺でも行われるようになった。                   
 豆打ちは、、邪気を払うためにされていた。その時に豆をまいたので、豆打ちという名がついた。この二つの行事がまざり、邪気を払う霊力があるといわれている豆をまくことで、疫病などをもたらす悪い鬼を払い福を呼び込む行事が出来たのである。
 他にも、節分の風習で「恵方巻」というものがある。恵方巻とは、節分の日の夜に太巻きのことで、その年の恵方を向いてと中で切らずに無言で食べるのが習わしである。福をまき込み、縁を切らないという意味が込められている。
 節分について調べて分かった事がある。今は節分というと、豆まきをして、太巻きを食べるお祭りだと思っている人がいるかもしれないが、本当は大切な意味が込められた伝統行事だということだ。
 今年は残念なことに学校で豆まきをすることはなく、給食で豆が少し出ただけだった。しかし、家で豆まきをすることができた。今年は家族みんなで、本当の豆まきの意味を考えながらした。
「鬼はー外。福はー家。」
と。 

   講評   sugi

 二月も充実した作品ぞろいだったね。特にこの清書は調べた話が光っていたよ。
 3.1週は進級テスト。この調子なら問題なさそうだけれど、どんなことを書くのか、しっかり考えておいてね。

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