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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   島の法則   ミディ

 島では大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。島に隔離された動物に見られる、このような体のサイズの変化の方向性が「島の法則」と呼ばれるものだ。例えばゾウの場合、だんだんと小さくなり、ついには成獣になっても肩までの高さが一メートル、仔牛ほどしかないものが出現した。では何故島では動物の大きさが変わるのであろうか?一つの要因は捕食者であろう。島という環境は、そのような人達が少ない環境である。一般的に言って、捕食者が生きていくには、自身の十倍以上の餌になる動物を必要としている。島という限られた面積の中では、餌になる動物の数もたかがしれてくるわけで、そのくらいの数では彼らは生きていけなくなり、島ではほとんどいない、もしくは全く存在していないという状況が出現する。そのため「島の法則」というのが起こるのだ。これを人間に当てはめてみると、日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物は出て来にくい。逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルは極めて高い。大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる—島の法則は人間でも当てはまるのだ(要約)
 今月10日から始まった冬季オリンピック。日本からも数多くの選手が実力を伸ばすため猛練習を繰り返してきた成果をトリノで発揮した。アナウンサーや報道スタッフ、もちろん日本全国の人々がメダルを願っていた。今期最も注目されていた選手、フィギアスケートの安藤美姫、村主章枝、荒川静香やスピードスケートの岡崎朋美、加藤条治やスノーボードの成田童夢、今井メロ達。アナウンサー達は皆どの選手も才能があると語りメダルをものすごく期待していた。しかし最終的にはメダルを取れた選手はただ一人、フィギアスケート女子の荒川静香選手の金メダルだけだった。日本だけで見ればどの選手も素晴らしい技術を持っているけれど世界で見れば予選落ちや入賞、という結果に落ちてしまう。しかし、その中で見事フィギアの頂点に立った荒川選手は最強といっても良いほどである。なので、本当に強い人というのは世界で一番という人なのだと分かった。
 「井の中の蛙、大海知らず」。(ことわざ)このことわざは身の周りしか知らない人間は広いものの見方や考え方をできない、と軽蔑して言う言葉である。調べてみたらこの言葉は元々、二千三百年も前の中国の書物に載っていたことわざなのだ。では何故井の中の蛙なのか、それは、人々はどうしても自分の分かっている範囲だけで、一番だと決め付けてしまう。それは、せまい「井戸の穴の中しか知らないでいるカエルの様なものだ、と言う事から井の中の蛙(カエル)という言葉が使われているのだ。
 島の法則の解釈は哺乳類として無理のないサイズに戻っていくことだ。ゾウのように巨大な身体を支える骨格系にはあれぐらいの重さがかかったら一歩一歩身長に歩いていかないといけないので大変だろう。また、ネズミの場合猛獣に追われた場合にすぐ逃げられるようにとエネルギーをたくわえておかなければいけない。その為体が小さいからだといえ食料も少しでいいとは限らない。この生き物達は敵がいる環境の中で生きている為自身にとって無理のある体つきをしているのだ。人間の場合大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。これを言いかえると多数の時は小さくなり、少人数の時は大きくなるとなるだろう。大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなるという事はきっと百人いるうち一人選ばれる確率は小さくなり三人いるうち一人選ばれる確率は大きくなるという事にも当てはまる。確かに三人いるうち一人選ばれる方が確率が高くて楽だけれどオリンピック選手のように百人いるうち一人選ばれる確率が低い中で挑むのもいいかもしれない。(書き出しの結び)

   講評   onopi

 第一段落の要約は全体の割合からいっても、もう少し簡潔にまとめてもいいと思います。作文全体の四分の一ぐらいにしてみましょう。ポイントは島の法則がどういうものかということとそれが人間にも当てはまるということです。第二段落でトリノオリンピックのことを実例としてあげることができました。日本という島の中で暮らしていると抜きん出た才能を持つ人があらわれにくいのでしょう。「世界の壁はあつい」ということを聞いたことはありますか?本当に世界で一番になれる人というのはその才能や技術力だけでなく、精神的にも強い人だといえますね。第三段落はことわざについて調べて書くことができました。第四段落の後半部分に書かれていることはとてもおもしろい視点だと思います。
 
 

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