対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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それって私のこと? ぴいち
先生は生まれた時(小さかった時)のことをどれ位おぼえていますか?私は、もう全然覚えていません。お母さんにきいても忘れてしまう位前のことに感じます。
お母さんは、
「あんたは頭にボウルかぶせてもそのまんまやし、はちまきしてもそのまんまやし、マスクしてもそのまんまやし、全部そのまんまやったでおもしろかったわ。それとあんたが生まれて一週間位ベッドにあおむけにねかせてたけど、もう泣く泣く。もうお母さん困ったよ。それで、あんたをうつぶせにしてみたらカーッて寝たんだよ。お母さんあんたが生まれた時は『えらいもん生んでしもたー。』て思ったよ。」
と
わらっていました。だけど全く覚えていません。私は
「何でだろう。」
と不思議な気持ちになります。大人になって
もし子供を産んだらわかるかもしれません。
そういえば、いとこで今四歳の子が二歳の時に、私が
「Sちゃん、今なんさい?」
ときくと、いつもだまって指を私に出してみせてくれました。何度きいても
まるでくせみたいにやってくれました。でも四歳になって久しぶりに会って、
「Sちゃん、なんさい?」
ときいたら、
「あんな、よんさい。そんでK(妹)はしゃんさいでな、Y(もう一人の妹)はじぇろしゃいやねん。」
と、
しっかり答えてくれました。だから、
「Sちゃん、私が『何歳?』ってきくといつもこうやってくれたね。」
と言ってみました。するとSちゃんは首をかしげて私の顔をじーっと見ているだけでした。それを思い出して、
「やっぱりみんな生まれてから二三歳ぐらいのことって全然覚えてないんだな。」
と感じました。でも知らない自分の話をきくのはおもしろいです。
「私もいとこに赤ちゃんの時のことをいっぱい話してあげたいな。そしたらあの子たちどんな顔するかな?」
講評 tama
【題名の工夫】 もう覚えていない赤ちゃんの頃の話を聞いて思ったことを、そのまま題名につけられたね。いい題名がひらめいたね! さすがぴいちちゃんの得意項目だね。
【前の話聞いた話】 お母さんから聞いた話を会話文にして、くわしく書いてくれたね。なんでも「そのまんま」とは、かなり大物だね(笑)。
ぴいちちゃんにとってはついこの間のことのようなのに、いとこはもう覚えていないんだね。なんだか不思議な気がするね。
【たとえ・いろいろな言った】 いとこが同じしぐさをするのは「くせみたい」だと思ったんだね。いとこの様子がよくわかるよ。
お母さんが話してくれるときの表情をしっかりとらえて「〜と笑っていました」と表現できました。これはうまい!
【自分だけが思ったこと】 自分では覚えていない小さい頃の話を聞くのは、おもしろいね。いとこに聞かせてあげたら「どんな顔するかな?」と楽しみにしているぴいちちゃんに、やさしいお姉さんらしさを感じました。
※ 進級テストはバッチリ合格です! おめでとう!!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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