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　　　外見より中身　　　のんのんいちご

　　　外見より中身
　日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要がある。
　私は、やっぱり日本人だからスーパーなどの野菜やパンの食べ物は、なるべく下のほうから取るようにしている。その理由は、上のほうは、見る人が触って確かめることが多いからだ。
　この間、ホームセンターのレジに並んでいたら、何かの箱が破れていてレジの人が換わりのものがあるかどうか探していたのをおばあさんが「いいですよ。中身は同じなんだから」と言っていたのを思い出した。ああ、このおばあさんは、欧米派だなと思った。
　でも今思えば、確かにそのとおりだと思う。
　私も、このおばあさんのように欧米派になりたい。
　私のクラスには、男の子なのに、あまり、はしゃいだりしないで休み時間はほとんど読書している子がいる。まるで、女の子のような子だ。けれど、はなすとけっこう面白いことを言う子なので、けっこう人気者だ。これも、外見より中身だと思う。人間誰でも外見だけではわからない。
　私は、これから、人間だけではなく、傷のついた「りんご」も黒くなった「バナナ」も外見だけでは決めないようにと頭に残しておきたい。それは、ヨーロッパのように外観より味だからなのだ。
　人間にとって、外見とは、外から見えたものだけを評価する悪い癖だと思った。

　　　講評　　　nanako

　小学生生活も、残すところあと1ヶ月になりましたね。お友だちといっしょに、今まで以上に楽しく過ごしてくださいね。