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小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   心の風景   いなも

 学童の遊びには多くの想像力や抽象思考力が入ってくるからきわめて多彩なものになる。修身の訓話よりもこうしたあそびの中で子供の社会性が育っていくことを考えれば、それだけでもあそびの重要性がわかる。そして、あそびの中で想像性がゆたかに発揮されると、創造的活動にまでつながっていく。これはうまく発達させれば、大人の卑小な「現実」を乗り越えさせ、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となるのだから、大人はなるべくこの芽をつまないように、むしろ子どもから学ぶように心したいものだ。こうした面を発達させるために、学校の国語教育や作文の授業はきわめて大切な役割を持っているにちがいない。
 確かに、小さいときから想像力を身につけることは大切だ。小さい頃の絵を見ても思う。どうしてあの頃はこんな絵がかけたんだろうと。想像力をはたらかせ、自然にあるもの、葉っぱや木の実などを使いとても独創的である。しかし今はもう、そんな絵は描かない。いや、描けなくなったのかもしれない。同じ風景を見ても、きっと今と昔では感じ方が違うだろう。昔はもっといろんなことを感じていたんだろう。同じ私でも、小さかった頃の私には、きっと同じ景色でも今の私とは全く違うものが見えていたのだと思う。ピカソなどもそんなことがいえるのではないだろうか。新しい発想で、自分の思ったとおりに、感じたとおりに絵を描く。簡単なようでいて難しい。素直な子どもだからこそできることかもしれない。その心を忘れず、いろんなことを感じて、生きていくことは大切だと思う。
 しかし、大人になるための知識を身につけることも大切だ。学校でも、英語や国語を学ぶ。そうすると、今まで読めなかった本が、読めるようになり、知識も広がる。確かに少々面倒くさいと思うときもある。しかし、それにより、新しい本や文章がたくさん読めるようになるのである。さすがに、いつまでも絵本だけを読むということはできない。大人になるために、社会に出るために、必要な知識を身につけるのはとても大切だと思う。昔話の「肉をくわえたイヌ」は、水面に映っていたイヌの肉をとろうとして、自分の肉を落としてしまう。もしもイヌが、それは水面に映った自分だとわかっていれば、肉を落としてしまうこともなかっただろう。必要な知識を身につけていないと、損をしてしまうことだってある。
 確かに、小さいときから想像力を身につけることも、大人になるための知識を身につけることも、どちらも大切だ。しかし、「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない。」という名言もあるように、一番大切なのは、社会の役に立つ人間になれるように努力することである。自分の持っている能力を、自分のためだけに使うのではなく、他人のためにも使える人間にならなくてはならない。そうした気持ちが、より心を豊か
にしていくのである。

   講評   huzi


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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