対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人間一人じゃ生きてられん! ミーナ
日本にはいくつかの迷信が残っている。日本人が私に刺身を食べられるかと質問して,もし私が刺し身が嫌いなら、日本を理解していないと早合点したり,日本語は外国人に絶対話せない、そして外国人が仮に話せてもぜったい読めないという迷信だ。ある意味ではこれが日米相互理解の邪魔をしているのではないかと思う。しかし、アメリカ人の迷信は、日本人の迷信とまさに逆だ。もし日本人がアメリカ人と違うと気が付いても、時間の問題にすぎない、いずれそのうち全く同じになるに違いない、と思うのだ。私は相互理解が年ごとに深まっているに違いないと思っている。(要約)
確かに,自分の考えが全てではないとして視野を広く持つことは大切だ。例えば,私にもこんな経験はある。クラスでディベートをしているとき一つの意見として「私は〜と思う」というのはいいが,「このテーマの答えは〜だ」と決めつけてしまい,後で「あの子わがままやなぁ・・・」と言われている子がたまにいる。やっぱりそういうのは良くないし,周りからもわがままだとしか思われなくなる。ディベートは話してみんなの意見を聞き入れて最終的にみんなが納得する形で終わるものだ。それを自分だけの意見が通る場所にすればそこにはもう話し合いが通用しなくなるし,それが大きくなって世界的になれば戦争というものが勃発してしまう。広い視野を持とうと思えば,まず素直もなって自分以外の意見を聞き入れることから始めなければならないだろう。(体験実例)
しかし,自分の意見を貫き通すことも大切だ。あっちへふらふら,こっちへふらふらとしていては信用性に欠ける。昔話に「ひきょうなコウモリ」という話がある。昔,鳥と獣が争いをしていた。コウモリは獣が勝ちそうになると「オレはネズミに似ているから獣だ」と言って獣の方に加わり,鳥が勝ちそうになると「オレには羽があるから鳥だ」と言って鳥の方に加わった。そのうち鳥と獣は仲直りし,コウモリは仲間はずれにされてしまった,と言う話だ。コウモリにも自分の意見を貫き通すことのできる心があれば仲直りしたときも仲間はずれにされずにすんだのだ。やっぱり自分の意見はちゃんと持っておくべきだろう。(昔話実例)
もちろんどちらも大切だ。だが,一番大切なのは互いに尊重しあって自分を高めていくことだと思う。人間一人では生きていけないと言うが,それは一人だと自分を高めるのに限度があるからだと私は思う。家族から始まって学校へ行けば先生や友達,社会に出れば近所の人や会社の人,と常に誰かと関わって自分を高めていっているからこそ外見からも内面からも成長するのではないだろうか。「真によいことは、新聞に大きな騒ぎを起こすことなく、小さく始まる。」という名言があるように,自分を高めたい,と思って誰かと関わり,相手を尊重し,思いやっていれば,自分を高めることはもちろん,その相手との仲も深まりいいことが立て続けに起こる。自分を高めようとしてやったことが自分だけのちいさな幸せから始まり,そのうち積み重なってやがて大きなことにつながるのだ。だから私は互いに尊重しあって自分を高めていくことは大切だと思う。(総合化の主題)
講評 hota
先日、しっかりと書けた進級テストの作文が届いたと思ったら、もう2週目の作文も届きました。さすが。どちらもよく書けていましたね。2週目は、ヒントを見て自分で書いたんですよね。的確にテーマが捉えられていました。
まず要約はOKです。複数の意見と「体験実例」、「昔話実例」もいいね。特に「昔話実例」は、なかなかいいものを思いつきましたね。確かにそのとおりです。
結びの段落も、よかったです。特に、「自分を高めようとしてやったことが自分だけのちいさな幸せから始まり,そのうち積み重なってやがて大きなことにつながるのだ。」のところが、私は好きです。そう、「千里の道も一歩から」。まずは身の回りから始めよう、ということですね。
今回、ミーナさんにしては少し得点が伸びませんでしたが、やややさしめの言葉が多かったのかな。ですが、内容的には悪くありませんから、気にしないで。
「総合化の主題」も、よく書いてきましたね。いよいよ、次回でこの課題も書き納めです。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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