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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   知恵と知識のつづく道   れもん

 幼い頃に一生懸命に遊んだ思い出は、何故か特別な記憶として鮮明に心に残っている。また、公園で子供が遊んでいる情景は、不思議と穏やかな気持ちにさせる。私も幼い頃はよく、近所の友達と一緒に、色々な場所で様々な遊びをした。公園で滑り台の高いところにぶら下がって飛び降りる遊びをして、母を驚かせたこともあった。しかし、現代は少子化に伴い、子供が遊びづらい世の中になりつつある。「勝ち組」「負け組」で判断され、お金が全ての主導権を握っているかのようだ。そんな結果が全ての社会の中で、いくら生まれて数年しか経っていない子供でも、うかうかと遊んでいる暇はないのだ。小学校受験、中学受験、と人生の戦いはもう始まっているとでもいうように、遊びよりも勉強を優先させられる現実が確かにある。勿論、勉強も大切だ。人間は他の生物と比較しても、ずば抜けて脳が発達している。その脳を活かして、人類はここまで発展してきた。私たちが人間として生まれた以上、勉強をするということは、ある意味宿命的で、逃れられない道なのだ。
 まず、子供時代の遊びから得るものは大きい、という意見がある。子供社会も大人社会と同じぐらい、子供にとっては複雑で大変なものだ。私も、小学校の下校中、バスの中で様々な大人を眺めながら、「小学生だって色々大変なのにな」と思ったことをよく覚えている。子供の代表的な喧嘩文句として「いーけないんだーいけないんだー…」という歌がある。これは、ルールがまるで神のお告げのように大切で絶対的なもの、という子供の概念を上手く象徴したものだ。鬼ごっこやかくれんぼ、ドッチボールなど、そんな単純な遊びの中でも、協調性や運動能力などもこの時代に多く養われる。遊びは大きな知恵の宝箱のようなものだ。(複数の意見Ⅰ)
 一方、勉強をしなければ得られない知識も多くある。文字や歴史を学ぶことにより、幅の広い人生を送ることができる。例えば、沈んでいく夕日を見たときに、教養のある人は、ただ闇雲に感動するのではなく、何百年も前に歌人が詠った短歌を思い出し、より高度な感動を味わうことができる。しかし、そんなものは、先天的に与えられているものではなく、後天的に学ぶものだ。昔話でもし、桃太郎が何の修行もせずに、ただ抜群の気合いだけで鬼退治に行っても、失敗に終わっただろう。このように、勉強で得られる知識により、多面的な感覚を得ることができる。(複数の意見Ⅱ)(昔話)
 これら二つの意見のように、生きる上では「遊び」も「勉強」も大切だ。子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。今の私が、現実的には、呑気に一日中公園で砂遊びをしていられないように、人生のその時点でしかできない何かがある。その何かを積極的に取り組んでいくことが、より明るい未来へと続いていくのではないか。「遊び」「勉強」この両者を通して、いつか自分の全てを見つけてみたいものだ。(総合化)(名言)
               

   講評   nara

 いつもながら、れもんさんは書き始めると(入力し始めると?)すごい勢いで仕上げられるのだね。その瞬間は作文の神様が降臨しているかな? 
 第1意見:子ども世界のルールは、大人世界を映し出したものもあれば、全く別個のものもありそうだ。「ルールがあること」「そのルールは守らなければならないこと」「ルールを破ったときに起こること」などを、実体験の中で経験しているかどうかが大切だ。どうやら「お勉強」の中では集団生活のルールを組み立てそれに準じて動く必要はあまりないようだね。
 第2意見:感動が後天的なものであるという指摘が、個性的でおもしろい。確かに、上る太陽や沈む夕日に特別な意味付けをするのは、文学であったり美術であったりの知識に関わるところが大きいね。それらの学びは決して悪いことではなく、感動の幅と深さをより広げることにつながるのだという意見はすばらしい。単に表層的な知識とするだけにとどまらない切り口がいいね。
 複数の意見が「知恵」「知識」に関わる内容ということで、最終段落にもこのキーワードを組み込んでもよかったのではないかな。知恵も知識も、結果としてよりよく生きるための力とすることで、それらを得た真価となるのだろうな。
 進級テスト合格。締め切りまでに送信できれば、不合格になることはないと思っていたよ。定期テストが終わって落ち着いたら、途中になっている2月1週分にも手をつけようか。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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