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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ルイージって実はすごいに違いないよ。   えせよ

 日本には日米の相互理解を邪魔している迷信が残っている。「外国人は刺身を食べない」というものや、「日本語を外国人は絶対理解できない」というものである。職業や出身国の次には刺身のことをたずねるし、日本語は話せない、仮に話せても読めないと確信している。このように日本人は外国人はどうしても日本を理解できないと思い込んで一応嘆くが、同時になんとなく優越感を感じている。一方、アメリカ人も理解を妨げる考えをもっている。日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだし、判っているはずだと思っている。もし両者の違いに気づいてもてもそれは時間の問題でいずれまったく同じになるに違いないと信じている。とんでもない話だが双方に悪意はない。しかしそれでも、相互理解のためには良くないのだ。
 自分の考えが唯一のものと考えない視野の広さをもつことは大切だ。以前クリスマス会の話し合いのときすがすがしいまでのワンマンっぷりをみせつけて下さった担任が、こんどは「お別れ会」をやるといいだした。今回の多数決での選択肢は「やりたい」「やりたくない」「どちらともいえない(=どうでもいい)」の三つと、本人的には斬新かつ画期的な案を誇らしげに提示しそれを施行した。私はもちろん「マリオ界におけるルイージ(=どうでもいい)」派で、大多数がそれだった。それでも、やりたくない派がいなかったため勢いづいた担任は「ほら、みんなやりたいんでしょう!?」と「どうでもいい」の真意に気がつかず己の価値観をさわやかに通した。そのためいざ話し合いとなっても積極的な人は少なく、若干しらける結果となった。実施日はたしか今週だったと思うが、大丈夫だろうか。あ、なんだかんだいって私はそんなルイージが大好きです。
 しかし、自分独自の考えをもつことも重要だ。例えば、かぐや姫がミステリアス系天然少女だった場合としよう。ちょっとドジな天然美少女かぐや☆がある日「こぶとりじいさん」の話を聞いたとしよう。そんなときちょっとドジ☆なかぐや姫は「小太りなGさん」だとおバカな解釈をし、それを一生懸命いろんな人に語っただろう。そしてまわりの男たちは「そんなところがキャワユイ☆」とかぐや姫こと馬鹿者にさらに夢中になって、モテモテの大馬鹿はさらに幸せに暮らすことができただろう。
 広い視野を持つことも、自分の考えをしっかりもつこともどちらも必要不可欠なものだ。みんな同じ考え方ではつまらないし、世界中が私の担任のように自己中心的な人間だったらとっくに地球は存在しないだろう。でも、全員がちょっとずつ我慢したりとかたまにはがんばって自己主張してみたりとかしたらそのうちうまくバランスのとれた世界になると思うのは私だけですか?人類の高い知能をもってすればその辺をうまく調整することなんてたやすいことだろう。そうしたらそのうち人間の粋を超越したような人が現れてなんかもう快刀乱麻な感じで解決してくれるに違いない。

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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