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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新しい物とふるい物   ミニーちゃん

妖怪の中には「もったい」という、それがついている物を見るとむしょうに捨てたくなるものがいる。したがって逆に、「もったいない」がついている物はむしょうに拾いたくなる。人類は今、「産業革命」を経て「大量生産時代」を迎え、当然ながらその大量に生産された「もの」は大量に消費されなければならない。最近では随分と「もったい」が増えているようであるが、物を大量消費するということは良いことなのであろうか。
 <意見1>確かに、物を大切にすると良いことが起きる。例えば私の場合、陸上部には靴が必需品である。靴がないと陸上という競技事態ができないし、タイムも遅くなる。陸上選手は靴を大切にする。なぜかというと、2日や3日ぐらいはいた靴でベストタイムを出せるかといえばそうではない。良いタイムを出すためには、良い靴、つまりはきなれた靴を使わなければならないのである。靴をどれだけ大切に使ったか、残していたかがタイムにも響くぐらいである。また、環境の面を見ても、物を大切にすれば今最も問題になっているごみ問題も減るだろうし、資源の節約にもなる。
 <意見2>しかし、便利なものとは時代とともに変化していくため、新しいものを取り入れることは大切である。先ほどの靴の話では、はきならした靴がタイムを変えるといったが、10年も20年も前の靴をずっと使っていたらどうだろう。もう修理のしようもない、古い靴だとタイムは上がるどころか足をも痛めるだろう。今は試合のとき、スパイクという靴を履いて走る。へたすれば2秒ほどタイムが伸びる人もいるのだ。それに、新しいものがどんどんと発売されないと、社会の中ではその企業は残れない。<昔話の引用>昔話に「金のおのと銀のおの」という話がある。この話は、ある人が川に古い斧をおとしたが、嘘をついて金のおのをもらおうとしたという話である。やはり、昔から人々は新しいものが好きだということが分かる。金の斧のほうが切れやすいし、自慢もできると思ったのであろう。
 <総合化>しかし、物を大切にすることや、新しいものを取り入れることよりも大切なことがある。<名言の引用>明言に「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごをつくったのである。」とあるように、何ごとにも熱意を絶やさないように、全力をつくすことが大切だ。

   講評   yama

 こんにちは。少し前から「もったいない」という言葉がさかんにさわがれるようになりました。消費型の社会に生きる現代人にはなかなか「もったいない」という感覚が理解されにくいようですね。

<第一段落>要約はコンパクトにしっかりとまとまっています。物を大量消費することについて疑問をなげかけてくれました。
<第二段落>一つ目の意見として「物を大切にすると良いことが起こる」としてくれました。先生も靴に限らず身につけるものはは長く使い慣れたものの方が好きです。また環境問題についてもしっかりとふれてくれました。
<第三段落>「新しいものを取り入れることは大切だ」という二つ目の意見。スパイクを履くと2秒もタイムが伸びたりするんですね。科学的に考えられた品物というのはすごいものです!昔話では金の斧と銀の斧を引用してくれました。今回は昔話の実例が特に考えにくかったと思いますが、がんばって引用できましたね!
<第四段落>名言を引用しつつ、総合化という流れはもうばっちり頭に入っているようですね!ただ「物を大事にする・新しいものを取り入れる」→「熱意を絶やさないように全力をつくす」では少し唐突ですね。物に対しての姿勢を論じていることを最後まで忘れないようにしましょう。「その物をどう使いたいのかという気持ちである」など。

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