対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日3224 今日238 合計55798
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   これからの時代   藤山(ふじさん)

 日本人は、外国人はどうしても日本のことを理解できないと思いこんで一応嘆きますが、と同時に、外国人に分かってもらえないと思うとなんとなく優越感を覚えるのです。「やっぱり日本人でなければこの食べ物のおいしさは分からない。日本人でなければ天気のいい日のよさが分かるはずがない・・・・・・」。これは極端ですが。ところが、アメリカ人の場合はどうかというと、アメリカ人は、日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだというふうに思っている。英語をゆっくりしゃべったらどんな日本人でも分かるはず、分からないようならばそれは分からないふりをしているからだ、みんな分かってるはずだと思うのです。そして、アメリカの食べ物なら日本人は食べているに違いないと思っているのです。
 周りのことを理解することはこれからの時代には必要不可欠なものになるだろう。日本は島国で単一民族だったので、お互いのことを理解しやすいので、なるべく簡単に済ませようとする。そのため、理屈っぽい話は嫌う傾向がある。昔私は、物事を詳しく言い、「こいつ、くどいやつだ」とか、理屈っぽくてやだ、などといわれて煙たがられた。しかし、これからの時代はそうは行かなくなるだろう。国際化はこれからどんどん加速する。国際社会はさまざまな民族、宗教、習慣が入り混じっている。そのような世界では、自分のことをアピールしていかなければ他人には理解してもらえない。
 しかし、自分のことに信念を持つということも大切だ。アリとキリギリスと言う童話があるが、ありはキリギリスにつまらないやつだと馬鹿にされながらも、せっせと食料を運んで働いた。そのおかげで、アリは冬になってもキリギリスのように冬になっても食料に困る事はなかった。この話からも、自分の信じたことを遣り通すという事も大切なことだ。
 確かに、周りのことに合わせることも、自分自身のことをやりとおすことも、どちらも大切なことだ。しかし、一番大切なことは、いかにしてこれからの時代に大切なことをやれるかである。名言にも、「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である」とある。今までの習慣を良い物は続け、合わなくなったものをどんどん変えて行くことが必要だ。色々な事があるが、何はともあれ日本が世界に取り残されないように時代の流れに乗って行かなければならない。

   講評   inoko

 藤山くん、こんにちは。日本と欧米とは、生活習慣も文化もかなり異なります。日本人同士でさえ育った環境が異なれば価値観も異なることがよくあるのですから、人種が違えば当然のことと言えます。よりよい相互理解を求めるためには、お互いに相手の良さも悪さも認める、そして「郷に入っては郷に従え」の精神を持って、必要ならば相手に合わせるという気持ちが必要なのですね。(フレキシブルに対応できる能力)
☆ 要約の部分は、本文が敬体になっていても、自分の感想文に合わせて常体に直しましょう。
第二段落で「なるべく簡単に済ませようとする」と書いていますが、これは、くどくどと細かく説明するような話し方をしないということでしょうか? 少し意図が伝わりにくいですね。そのような会話の例をあげてみるとわかりやすいかな? その方が、その後の過去の自分自身の話との対比となっていいでしょう。
最後のまとめの「色々な事があるが」は、言いたいことはわかりますが、漠然とし過ぎていますね。たとえば、次のようにしてみてはどうでしょう。→日本国内では小異高齢化や不況という様々な問題、また対外的にはBSEの問題や靖国参拝問題など解決しなければならないことが様々あるが、

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)