対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   色々な思い出   ランラン

「卒業生が入場します。」
 この言葉と共に音楽が鳴り始めた。
 今日は、卒業式。私は6年間の小学校生活を終え、この小学校を卒業することになった。みんなチェック柄のスカートをはいたり、スーツを着ている。
 私が、この1年の行事で一番印象に残ったのは、やっぱり現地校との交流だ。前にも作文で書いたが、私の学校の6年生は、オランダの現地校の家に泊まりに行ったり、泊まりに来たり……という「交流会」がある。それは、オランダでしかできない貴重な体験だった。だから、とても心に残っている。特に、私たちが現地校に行ったときのことが、印象的だった。オランダ人の家での習慣や、食べ物の文化……。見たもの全てが初めてでとても良い思い出になった。
 2つ目に、とても楽しかったのは、校外学習だ。その日はライデンに行った。最初に博物館に行った。食べ物の腐り方や、生き物のはく製があったりして、とても面白かった。というより、とても興味深かった。そのあとに、ライデン大学に行き、学食へ行った。4ユーロくらいで十分お腹が一杯になった。そして、そのあとオランダ商館長のシーボルトの家に行った。扇子や、日本の人形や、シーボルトが飼っていた犬とサルがいた。それで、驚いたのはシーボルトが持って帰った物の数だ。4部屋くらいあったが、その部屋に色々な物が飾られていたからとてもびっくりした。シーボルトがそれだけ日本に興味をもったと思うととても嬉しかった。今度は、もっと勉強してから行きたくなった。
 3つ目は、謝恩会だ。6年生全員で先生を全員呼んで、料理を出した。唐揚げを揚げるときに、その油をこぼしてしまったり、リンゴジュースを落として、床にジュースをこぼしてしまったり、なべのふた(ガラス)を割ってしまったり……。といろいろなアクシデントが起こってしまって、私たちは先生にとても怒られてしまったが、美味しくできたのですごく楽しかった!
 この1年を振り返ってみて……。楽しいこともあったし、もちろん嫌なこともあった。しかし、結果的に今は「こんなことあったなぁ。」と思えるようになった。嫌な思いでも時間が経つと変わるんだなと思った。
苦あれば楽あり
もう、中学と言う扉はすぐそこに……。


   講評   yuu

       

 かなちゃん。ご卒業おめでとございます。
 小学校での思い出は日本で過ごした期間も含めて、多くの経験の積み重ねで充実した6年間であったことと思います。オランダに転校してからは勉強のほかに、新しい国の文化と習慣の中で貴重な体験がたくさんありましたね。作文を通じて、その過程をいつも見させていただいていたので、かなちゃんの心の成長の1ページにいつもお付き合いさせてもらっていたように感じています。

       

 もうすぐ中学生ですね。日本では今週から桜が咲き始めますよ。沈丁花のお花の香りも町のあちこちから香ってきています。4月には新しい出会いが待っていますね。楽しく充実した中学生生活が始まることを思って、この春休みを毎日満喫してくださいね。

 経験した出来事が、時間が経つと思い出に変わりますね。思い出にはいろいろな種類があって、楽しかったこと、面白かったこと、悲しかったこと、つらかったことなどが過去の記憶となっていくと思います。記憶の中では際立つ部分と薄れていく部分があると思いますが、見たこと・聞いたことと一緒にそのときの気持ちを留めておける作文は思い出の収集にとても有意義なものだと思います。
 感想文だとなかなかそうもいきませんが、小学校時代では出来事作文を書く機会が多かったので、アルバムと同じ意味を持つ作品が多くありますね。
 中学生になると、出来事の記録よりも、文章力の成長で意見や考察力の進歩を作文に残していけるようになると思います。目に見えるものではありませんが、積み重ねでその成果が大切な思い出になっていくように、かなちゃんといっしょに私も頑張りたいと思っています。起こった出来事を書くことは減っていくと思いますが、小論文に近づいていく文章の、その一つ一つが大事な記録であり、感性と知識に基づいたアルバムになることを願っています。
 どうぞこれからもよろしくお願いします\(^o^)/

       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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