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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   二十年前、私は京都で(感)   セコイア

 日本人もアメリカ人も、日米相互理解の邪魔をするような迷信を持っている。日本人の多くは、外国人はどうしても日本のことを理解できないと思い込んでいる。そして、それを一応嘆くが、と同時に、外国人に分かってもらえないと思うと何となく優越感を覚えるのだ。「やっぱり日本人でなければこの食べ物のおいしさは分からない。」「日本人でなければこの花の美しさが分かるはずがない。」このような感じである。ところが、アメリカ人の迷信は、日本人の迷信とまさに逆である。アメリカ人は、日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだというふうに思っている。英語をゆっくりしゃべったらどんな日本人でも分かるはず、分からないようならばそれは分からないふりをしているからだと思うのだ。そして、日本人がアメリカ人と違うと気付いたら、時間の問題にすぎない、いずれそのうち全く同じになるに違いないと思うのである。それぞれの立場にはまったく悪意がない。しかし、相互理解の妨げになるのではないか。(要約)
 確かに、自分の考え・意見などが唯一のものと考えない視野の広さを持ち続けることは大切だ。(複数の意見一)もし自分の考えだけが唯一のものと考えるならば、他人の対してとても「ごうまん」になってしまう。また、自分の考えだけを頼りにして行動すると、絶対に失敗する。私も数学のドリルをしていた時に、自分の計算のやり方が合っていると思って勉強をしていた時があった。最後に自分で答え合わせをしてみたら、ほとんど間違っていた。その後、私は母に「本当」の計算のやり方を教えてもらった。そして、最初からやり直したのだった。自分の考えだけではなく、人の考えや意見を聞いておくことや取り入れることは、けして無駄ではない。(体験実例)
 しかし、他人にわずらわされることなく、自分の世界を深く掘り下げていくことも大切だ。(複数の意見二)自分の意志がなければ、始まらないこともあるだろう。昔話の「一寸法師」は、子供のいない年寄りの夫婦がさずかった背丈が一寸(約3センチ)しかない子供の話である。ある日、一寸法師は、都で鬼が人々を苦しめているといううわさを聞いた。それで、おじいさんとおばあさんが止めるのも聞かず、都に行って鬼を退治するために出掛けることにした。とても小さい一寸法師は、鬼の腹の中に入って、そこから針みたいなもので鬼の腹を突き刺した。とうとう鬼を退治した一寸法師は、背が普通の人と同じくらいになって、都の姫と結婚した。そして、姫を連れておじいさんとおばあさんの所へと帰って行くのだった。もし、一寸法師が鬼を退治したいという自分の意志に従わずに、おじいさんとおばあさんに言われるままに行動していたら、こんな素敵な運命にはなっていなかっただろう。(昔話の実例・長文実例)
 確かに、自分の考えが唯一のものと考えない視野の広さを持ち続けることも内側の世界を掘り下げていくこともどちらも大切だ。(反対意見への理解)しかし、「私たちの幸福が、ほかの人々の不幸に支えられているのであってはならない。」という名言がある。(名言の引用)このような名言があるように、一番大切なことは、自分の考えと他人の考え、どちらも取り入れた上で、お互いに尊重し合えるように自分を高めていくことである。そして、お互いに仲良くやっていけるように工夫して生活をしていければ、良いと思う。(総合化の主題)


   講評   unagi

 <第1段落>要約ができました。
         
 <第2段落>意見①「視野を広くもち、人の意見を聞く」:体験実例として数学の勉強をしていたときの話を書きました。我流の勉強方法で間違いをした後、お母さんから正しい方法を習ってやり直した、というエピソードは意見①に適切です。丁寧に述べられています。
 
 <第3段落>意見②「自分の世界を深く掘り下げる」:昔話『一寸法師』を例に、他人の言いなりにならないことの大切さを意見②として挙げています。「・・・素敵な運命・・・。」というところ、特に共感できます。
             
 <第4段落>総合化の主題「お互いを尊重し合えるように・・・。生活をしていければ、良いと思う。」:しっかりと考えて総合化しています。名言「私たちの幸福が・・・。」は主題の「尊重しあう」とまさにピタリと当てはまっていますね。
         
 

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