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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   妖怪の中に「もののけ」という(感)   セコイア

 妖怪の中に「もののけ」という種類があって、これは「もの」につく。「ものの気」と書いて、これは「もの」が漂わせているかに見える「気配」のことである。そしてそれがつくと、我々はその「もの」を、むしょうに捨てたくなる。逆に、それのついていないものを見ると、むしょうに拾いたくなる。つまり、「もったいない」である。人類史をひもとくまでも我々は、かつて「狩猟採集時代」というものを経験し、今また「消費遺棄時代」というものを迎えつつある。つまり、その生活の主たる様態を、「拾う」ことから「捨てる」ことへ、大きく転換させつつあるのだ。産業改革で大量生産が可能になったときに、消費を上回る生産を守るためにも妖怪「もったい」が駆り出されるハメになったのだ。妖怪「もののけ」の操作によって流通経済は円滑に進行している。(要約)
 確かに、もっとモノを大切にするべきである。(複数の意見一)今は「100円ショップ」など身近にモノをとても安く買えるお店がたくさんある。ということは、とても便利である。しかし、どんなに安いからといって、モノを次から次へと買ってはすぐに捨てるというのは、ただゴミを増やすだけである。また、安いモノでもお金は絶対にかかる。「ちりも積もれば山になる」ということわざもあるように、安いモノでもたくさん買えば、けっこうお金を使ってしまうことになる。そのためにも、私たちは、古いモノも大切にするよう心がける必要がある。
 しかし、経済を発展させるためには、古いモノを捨て新しいモノに置き換える新陳代謝も必要だ。(複数の意見二)昔話の「桃太郎」は、とても有名でよく知られている話である。おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃が流れてきた。その桃から生まれた桃太郎は、ある日、鬼が島に鬼退治に行くことにした。それは、鬼にさらわれたり、宝を盗まれたりして苦しんでいる人がたくさんいる、といううわさを聞いたからだ。おばあさんは、桃太郎にきび団子を作ってあげ、おじいさんと二人で桃太郎を見送った。鬼が島に行く途中、桃太郎は、きび団子をあげるという約束で犬、猿、キジを家来とした。そして、とうとうみんなで鬼を退治し、おじいさんとおばあさんの家へ帰って行ったのである。(昔話の実例・長文実例)桃太郎はおじいさん、おばあさんという古いモノを大切にする一方で、鬼退治に行くという当時誰も成し遂げたことのない新しいことにチャレンジした。
 確かに、モノを大切にすることも、経済発展のためにモノの新陳代謝も必要だ。(反対意見への理解)しかし、「大切なのは健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言がある。(名言の引用)このような名言もあるように、一番大切なことは、外見の豊かな生活よりも内面的に豊かな生活を送ることが出来るように工夫して暮らすことである。たとえモノをたくさん持っていたり、買うことが出来ても、本当に幸せかどうかは分からない。心から幸せだと思えるように生活できたら、一番良いと思う。だから、それに近づけるように工夫して毎日を送りたいと思う。(総合化の主題)

   講評   unagi

 <第1段落>適切な要約ができました。
         
 <第2段落>意見①「モノを大切に」:100円ショップという好例を挙げて、モノを無駄にしがちな現状を説明しています。「塵も積もれば・・・。」このことわざの引用は大変上手いですね。お金の問題に加えて、ゴミのことに触れているのもよいと思います。
 
 <第3段落>意見②「新陳代謝も必要だ」:昔話『桃太郎』を例に挙げ、新しい物事の大切さを説いています。きび団子(古いもの)と鬼退治(新しいもの)の対比を上手く使っていますね。
            
 <第4段落>総合化の主題「内面的に豊かな生活を送ること」:「たとえモノをたくさん・・・。」という1文が特に主題の説得力を増しています。名言「大切なのは健康らしい外見ではなく・・・。」も適切なものを選んでいます。
           

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