対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   二分の一成人式!   オーロラ

 「これから、二分の一成人式を始めます。」
司会の声で部屋の中はシーンとなりました。
 今日は三月三日、私達四年生の二分の一成人式です。二分の一成人式と言うのは、十才になった人を祝う会です。みんなはこの日、「できるようになったこと」の発表をしました。私は去年の十二月の「くるみ割り人形」の作文を発表しました。言葉の森で書いた作文に、さらに少し書き加えて、2500字くらいの作文です。本当は、バレエの発表がしたかったのですが、音楽や照明や衣装など、舞台のようにはとてもできないので、それを作文で発表したのです。「こんな風に作文が書けるようになったよ。」という発表の意味もあります。友達は、テニス、キャッチボール、サッカー、ピアノ、たいこ、跳び箱、じゅうなんなど、色々な事をしました。場所は、発表の内容に合わせて遊戯室、校庭、講堂でやりました。私は、遊戯室です。しかも一番最初に発表するので、みんなの期待がかかります。(笑)
 昼の掃除はいつもより五分早く終わらせて、遊戯室に集まりました。招待状を渡しておいたので、お母さん達も、集まって来ています。
「それでは一番の人、お願いします。」
私は、みんなの視線を感じながら、前に進み出ました。
「私は一年生の九月から作文を習い始めています……。」
いよいよ始まりました。ここからが、私のできるようになったことの発表です。この作文発表で、不安なところがありました。不安と言うよりも、恥ずかしいところです。こんな文章です。
「写真撮影が終わって、私達は、くるりと後ろを向いて「お父様、お母様、ありがとうございました。」と声を合わせて、おじぎをしました。先生方に教えられたとおりです。正直に言うと私は、恥ずかしくて嫌だなあ、と思っていたのですが、お母さんが後で
「涙が出そうになっちゃった。」
と感激した様子だったので、やっぱりお礼を言ってよかったな、と思いました……。」
と、私が思わず少し小さい声で言ったら、みんなはハッと後ろ(私のお母さんの方)を見たのでお母さんは、ドアの後ろに隠れてしまいました。私は、そんなことが起こるなんて思わなかったので、笑ってしまいました。でも私から一瞬、みんなの視線が外れたので、まるで、そのときはお母さんが主役になったようでした。そこから後はもう少しです。
「それから、今夜の舞台へ思いをめぐらしながら、暗い夜道を帰って行きました。」
読み終わって、
「どうでしたか。私の作文には思い出がいっぱいつまっています。これからも作文に思い出をたくさん入れていきたいです。これで、私の作文発表を終わります。」
と言っておじぎをしました。
 みんなの拍手の中、私は少し顔が赤くなりながらも、お母さんにニヤッと笑いかけ、席に戻りました。

   講評   nara

 今までの10年をふりかえり、これからの10年をイメージする……そんないい機会だったね。春休み、忙しく過ごしているかな。4月からも楽しく進めていこうね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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