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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あそびの大切さ   えほる

  子供は、遊びを通じて、新しい精神世界を生み出す基礎能力を築く。子供にとって、あそびがいかに大切かを考えてみたい。
  まず、子供のするあそびは原始的だから必要でないという人がいる。ままごとや折り紙、かくれんぼ、その他の玩具は、大人の目から見ると、これといった目的が不明で、無意味で無価値だ、というわけだ。それに、たいてい玩具は、すぐ飽きて不要品になるので、コストも高つく。折り紙を折ったり、玩具で遊んだりするよりも、パソコンを習わせた方が、社会に出てから役に立つように思う。しかも子供用のパソコンでなく、大人用のパソコンを与えた方が、ずっと使うことができ、おもちゃを買うよりコストが抑えられる。また、子供は記憶力が良いので、原始的な遊びよりも先に、社会に出て役立つようなスキルを覚えさせた方が効率的であるという意見である。
  一方、あそびは大切であると言う人がいる。子供には大人になるまでの過程が大切であるので、前述の意見のように結果や成果を第一に考えるのは、教育上好ましくない。ひとつひとつの経過があってこそ、結果が出るのである。結果だけを求めるのは、それは宝くじを買うのと同じである。子供の教育とそれを同じにするのは筋違いと言うべきである。また、あそびが人生の中で大きく役に立つことはよくあることで、一概に無駄とは言えない。
   確かに、あそびでなく効率性や成果主義をまず子供に求めることも、反対に、あそびを勧めることも大切だ。しかし、効率や成果を求めるのなら、人間でなく機械に任せた方が良いだろう。あそびから生まれる楽しさは、無垢な子供の心に想像力や社会性、感受性などをはぐくむ。これらの能力は、偏見を持たない子供の頃でしか発達しないし、豊かな社会文化の形成には欠かせないものである点で重要である。よって、まず初めに子供を十分に遊ばせることに重点を置き、それから徐々に効率や成果の追求を求めていくべきである。「新しき物は概念より生まれず、心より生まれるものこそ永遠なり」は岸田劉生の名言である。既成概念から生み出されるものは一時的なはやりに過ぎない。岸田劉生のいう「心」とは、想像力や社会性、感受性などを指すのであろう。さあ、今子供たちの心を育て、先の世代に残すことのできうる永遠のものを生み出していこうではないか。あそびは子供たちのよき助言者となるにちがいない。

   講評   baba

 簡潔にまとめることができましたね。4月からもがんばりましょう!
 ☆31日は5週目なので、お休みです。
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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