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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   げきをしよう   あまぐり

昨日、一年一組や二年三組やお母さんがたをよんで、プレイルームで三、四時間目にげきをやりました。げきは、それぞれグループがあって、やりたいのをえらんで、それぞれのグループが、練習したり物を作ったりして、見せるのです。昨日、見せる会がありました。ぼくたちのグループが一番さい後でした。ぼくたちは、じごくのあばれものというげきをやります。一番さいしょに力たろう、二番目におたまじゃくしの101ちゃん、三番目に十二し、四番目にブレーメンの音楽たい、五番目にじごくのあばれもの、そのじゅん番でやります。げいきのじっこういいんが出て、
「これから、げきをはじめます。おもしろいのでみんな見てください。」
と言って、
「力たろうさん、おねがいします。」
と、言って、はじまりました。力たろうは、年をとったおじいちゃんが、ごはんを食べると、二十さいになります。たびを続けて、石こたろうとみぞっこたろうとたたかって仲間になって、ばけものとたたかってしあわせな生活をおくる話です。力たろうがおわり、おたまじゃくしの101ちゃんです。また、じっこういいんが出てきて、
「おたまじゃくしの101ちゃん、よろしくおねがいします。」
と、言って、はじまりました。おたまじゃくしの101ちゃんは、おたまじゃくし百一ぴきとかえるのお母さんといっしょに遠足に行くのに、101ちゃんがいなくなってしまって、かえるのおかあさんが、さがしにいきます。そのとき、ザリガニやタガメに食べられそうになります。101ちゃんは、ぶじなんだけど、かえるのお母さんは、タガメとザリガニのたたかいにまきこまれ、死にかけていて、おたまじゃくし百一ぴきが、
「ワッショイ、ワッショイ、スクラムだあ。」
と、言って、お母さんを家にもって帰ります。おたまじゃくしみんなは、お母さんが死にかけているのを見てかなしくなって、みんな泣きました。その泣き声でお母さんは、生きかえり、みんなそろって遠足に行く話です。次に十二しです。十二しは、年にどうぶつの名前を入れるげきです。四番目のブレーメンの音楽たいは、ロバがいつも水車ごやに米をはこんでいるのだけど、ロバは年をとって、ロバのかいぬしが、
「もう、このロバはやくにたたない。明日、どこかへ売ってしまおう。」
この話を聞いたロバは、
「このよるにこやからぬけ出して、ブレーメンの町へ行ってしまおう。」
このよるロバはこやから、そっとぬけ出して、犬に会いました。
「どうしたの、犬くん。」
犬が、
「わたしは、こんなに年をとって、なんにもできなくなってしまったの。そうしたら、かいぬしがわたしをころそうとしたのよ。」
ロバが言いました。
「それなら、ブレーメンの町に行こうよ。ぼくは、歌を歌うから、きみは太こをたたいてね。」
それから、ロバ、犬、ねこ、にわとりの四ひきで、ブレーメンの町にむかいました。そうしたら、前のほうに家がありました。その家には、おいしそうな食べものがありました。そのかわり、どろぼうの家でした。どろぼうが、こんなことを言っていました。
「ワッハッハー、ワッハッハー、えものは、どっさり、ワッハッハー、おれたち森の大どろぼう、金かだ、ぎんかだ、ほう石だあ。」
ロバたちは、どろぼうの家の中にあるごちそうを食べたくてしかたがありませんでした。ロバたちは、ある作せんを考え、家の中にとびこみました。どろぼうたちは、
「わー、ばけものだぁ。」と、言いました。ロバたちは、
「これで、ごちそうにありつけるね。やったー。」
と、言い、ごちそうにありつきました。ロバたちは、
「もう、この家がすっかり気に入った。もうブレーメンの町に行くのはやめよう。」
と、言いました。ロバたちは、いつまでも、なかよくくらしましたとさ。ブレーメンの話でした。そろそろ、ぼくたちが出る番です。すごく緊張していました。どうしてかと言うと、みんなの前に出てげきをするからです。ぼくが、言いました。
「みんな、気合い入れていくぞー。」
みんなが、
「オー。」
はじまりました。ぼくは、かじやです。かじやといしゃと山ぶしがじごくに来ました。かじや、いしゃ、山ぶしがわらいながら、めいどにむかって歩きはじめました。めいどについた時、おにが言いました。
「こら、やかましい。えんま大王のおいいつけでむかえに来てやった。さあ、来い。」
かじやが、
「へへー。」
おにが、
「えんま大王のおさばきのはじまりー。ここにひかえた三人のもうじゃども。このえんま大王さまの前に行くのだ。」
いしゃが、言いました。
「わたしは、いしゃです。人の苦しみをたすけるよいことをたくさんいたしました。どうか、ごくらくへ行かせて下さい。」
山ぶしが、
「わたしは、行くさきざきでびょうきやもめごとをたすけてやっておりました。ぜひごくらくへ。」
かじやが、
おれは、その、たいそううでのいいかじやで、作ったほうちょうの切れあじは、ばつぐん。だれもかれもよろこんでつかってくれやした。へい、ぜひ、ごくらくへ。」
えんま大王が、
「よーし、みんなごくらくか、しらべてみよう。おい、やぶいしゃめ、お前は、ニセの薬をのませ、高い金をとっていたな。それから、山ぶし、お前は、おいのりもせずに、さけばかりのんで遊んでおったな。それから、かじや、お前は、切れない刃物を高く売りつけみんなをこまらせておったな。えーい、お前らうそをつきおったな。お前らなんて、じごく行きだぁ。」
かじやたちが、
「へへー。」
えんま大王が、おにに、あるめいれいをして、かじやたちが、じごくのつるぎの山まで、つれてこられてしまいました。いしゃが、
「これでは、とても歩いていけん。どうしよう。」と、言い、かじやが活やくするところです。かじやが、
「ここは、おいらにまかせてくれ。」
かじやは、つるぎを一本ひっこぬき、てつのわらじを作って、つるぎをぽっきんぽっきんと、おりながらつるぎの山に道をつけ上がっていきました。おにがそれを見て、えんま大王に、
「あの三人が、つるぎの山に道をつけて上がって行きましたぞ。」
えんま大王が、
「なにぃ、さっさとひっとらえて、かまゆでじゃ。早くしろ。」
おにが、
「かしこまりやした。」
三人は、かまの前までつれてこられました。
いしゃが、
「うわー、ぼこんぼこんにえたぎっておるぞ。」
かじやが、
「あの中にいれられたら、ひとたまりもない。」
おにが、「さあ、とびこめ。ぐずぐずするな。」
三人は、おににおされ、かまの中へ入って行きました。まるで、本当に入っているみたいでした。あつそうな顔で言いました。
「あっちー。」
山ぶしがなにやら、おまじないをかけました。すると、かまのおゆが風呂のおんどにかわりました。三人が歌を歌いはじめました。
「くさつよいとこ、一どはおいで、どっこいしょ。おゆの中にもこりゃ、花がさくよ、ちょいな、ちょいな。おいしゃさまでも草つのゆでも、どっこいしょ。ほれたやまいは、こりゃ、なおりゃせぬよ、ちょいな、ちょいな。」
おにが、そのすがたを見て、えんま大王につたえました。
「あの三人がかまの中で、歌を歌っていますぞ。」
えんま大王は、もう、かんかんでした。えんま大王は、三人を口の中にほうりこみました。いしゃが言いました。
「どうやら、ここはいぶくろのようじゃの。」
山ぶしが、
「わぁ、体がとけちまうよ。」
かじやが、
「わぁ、いやだなぁ。」
いしゃが、
「わっはっは、まあまあ、ご心配なく。ほれ、ここにとけない薬が。」
かじやが、
「ところで、ここにぶらさがっているのは、なんだべな。」
いしゃが、
「うーむ、これは、すじじゃよ。」
山ぶしが、
「すじ?」
いしゃが、
「そうじゃ、これがわらいのすじじゃよ。」
そう聞いて、三人は、そのすじを引っぱりました。
えんま大王は、
「ぎゃははは、ひー、がははははは、ひー、苦しい、がはは。」
かじやが、
「今どは、このすじを引っぱってみよう。」
山ぶしが、
「これは、なんのすじなのじゃ。」
いしゃが、
「これは、泣きすじじゃよ。」
えんま大王が、
「うえーん、うえーん。」
おにが、
「だいじょうぶですかぁ。」
いしゃが、
「さぁ、さいごはこの薬をぬって。」
山ぶしが、
「なんの薬なのじゃ。」
いしゃが、
「くだし薬じゃ。」
かじやが、
「と、いうことは、わしら外に出られるのか。ようし。」
三人は、えんま大王のおしりからぽろり、ぽろりと、外に出ていきました。えんま大王は、もう、かんかんでした。
「お前らのようなものは、じごくにおいておけん。」
さんざん家来のおにどもの前ではじをかかされてしまったえんま大王は、かんかんでした。
「お前らのようなものは、じごくから出ていけー。さっさとしゃばにまいもどれー。」
三人は、えんま大王にふっとばされ、ぶじにこの世にまいもどりましたとさ。三人で、
「わっはっはー。」
山ぶしが、
「あー、楽しかった。」
かじやが、
「わっはっはー。めでたいなぁ。」
と、言って、三人はいつまでもなかようくらしましたとさ。と、ナレーターが言いました。
「ゆかいなゆかいな話は、これでお・し・ま・い。」
と、言いじごくのあばれものが終わりました。終わった後、ぼくの緊張感がなくなっていました。失ぱいもなくうまくできました。よかったです。これが、げきをしようのさい後だったので、一生けんめい作ったかまやつるぎの山がこわしちゃったけど、思い出になりました。さい後だったので、失ぱいしなくてよかったです。


   講評   jun


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