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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   堂々と歩んで下さい!   えめけ

 桜の木にたくさんのつぼみが付き始め、野原の花がいっせいに咲こうとしているこの時、永吉小学校に巣立ちの日がやって来ました。卒業式は六年生がいなくなる日です。私は仲良しの友達が中学校へ行ってしまうのが大嫌いです。何故かというと、いつも身近にいる人がいなくなると寂しいからです。私の場合は隣に住んでいる『あやなちゃん』と『えりかちゃん』です。
 一番心に刻まれたのが学校へ登校する時でした。二人が卒業していくまでは、えりかちゃんが団長であやなちゃんが副団長でした。えりかちゃんはなっちゃん(菜摘ちゃんと言います)と話していて、私はあやなちゃんと妹のさつきちゃんと遊んでいます。一番最初にはあやなちゃんが
「ヒソヒソ、ヒソヒソ」
と言います。それからあやなちゃんの話が進んでいくのを聞いていると、話し方がとても面白いです。その話し方は、まるでお笑い芸人の様にしゃべったり、演技してくれるので、私もさつきちゃんも楽しい気持ちになります。<<たとえ>>特に一番心に残っているのは皇太子妃のものまねが出来ることです。やり方は簡単です。まず、目を少し細めて、手はパーでは無く指と指をくっつけて、優しく手を振ります。口元はにっこり(*^0^*)にします。この技は師匠(あやなちゃんの事)やさつきちゃんにも毎回笑ってくれている最高な技です。一番面白かったのは、あやなちゃんが考えた皇太子妃の噂(話)です。(最初に言っておきますが、この噂(話)はあやなちゃんの予想ですので、本当の事だと思い込まないで下さい)話はこんな風でした。皇太子妃は、カメラマンや大人などが来ている時は、行儀良く座って手を振っています。もし車の後ろの右側に皇太子が座っていなくて皇太子妃だけだったら、見ている人がいなくなると横になって、行儀良くしていた皇太子妃はどこかへ違うところに行って、別人がいるようです。また見ている人が来たら、ニコニコ笑って手を振るだろう、とあやなちゃんは予想していたそうです。えりかちゃんは、私たちが後ろで遊んでいるのを見て、
「前詰めて〜」
といい、それでも言うことを聞かないと、
「早う前詰めやんかぁ、ボケ(アホ)」
と怖く言ってきます。<<体験実例>>
 こんな事を考えながら卒業式が始まりました。こんなに楽しくて優しい友達がいなくなるなんて、とてもショックです。私は深く考え過ぎて、卒業生30名がとっくに卒業証書をもらっていました。司会の先生が、
「次は別れの言葉です。卒業生、在校生、起立。」
と言って私は立ち上がりました。1年生、2年生、3年生ときてついに私の番が回ってきました。大きな声で私も言葉を言い終わったので、座りました。いよいよ卒業式も終わりに近づいてきました。今度は卒業生の別れの言葉です。六年生は最後に『3月9日』という歌を歌い始めました。次は全員で『ビリーブ』を歌いました。私はその時にしくしく泣きました。他の子も泣いていました。そして式が終わり六年生を退場させる時、あやなちゃんとえりかちゃんに「楽しい思い出を作ってくれてありがとう。中学校へ行っても堂々と歩んで下さいね。今まで本当にありがとう。さようなら。」と心の中で言いました。私はまた会える様に計画を立てました。その計画とは、家が隣なので遊びたい時に、行ったらまた会える!という方法です。また会いたいなと思いながら、私は花のアーチ(毎回卒業生がくぐる)を取りに行こうと思って外へ出たら、つくしが出つくしていました。私は何か良いことがあったのだろうと思いました。<<ダジャレ>>
 一つ後悔している事があります。それは、えりかちゃんの前できっちり並んでいたらあんな怖い言い方されなくて済んだのに・・・と思っています。これからは人の話をしっかり聞いて、相手を怒らしては駄目ということが分かりました。あともう一つあります。それは、友達になった人と離れるのは寂しいけどあやなちゃんやえりかちゃんだって自分の夢が有るのだから、巣立ちはとても良いことだと分かりました。自分だって夢の事で邪魔をされたくないから、人にもしてはいけないなぁと考えました。私は寂しくても、朝元気に家を出て行くあやなちゃんやえりかちゃんの姿が毎日見れるので嬉しいなぁと思います。<<分かったこと>>

   講評   miti

卒業する6年生のみずきちゃん、彩花ちゃんとの思い出が次つぎとうかんできたのですね。別れるのは寂しいけれど、励ましてあげる莉瑚ちゃんの気持ちが2人に届くといいですね。
「今学期の目標:表現をくふうし構成を意識して書く」です。
構成はよくできました。
書き出しの工夫→体験実例(2つ)ダジャレ表現→分かったこと。
  ダジャレ表現ーーつくしが出つくしていました。わっ〜上手です。
表現の工夫は、
言葉を選び、繰り返し同じ言葉を使わないようにしましょう。
「卒業式は6年生を送る日です。登校班で、いつもいっしょのみずきちゃんと彩花がいなくなるので、寂しいです」
「一番心に刻まれているのは、登校のときのことです」
のように簡潔にまとめられます。
たくさん書こうとすると、かえってポイントがわからなくなります。

項目の記入で、確認できたのがよかったです。これからも続けましょう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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