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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   悲喜入りまじった新学期   うさちゃん

 「私、一組!」
始業式の朝げた箱の前は、クラス分けの発表で、大騒ぎだ。みんな先を争ってクラス分けの表を見ていた。私は一組だった。友達の半分とはいっしょになれなかったが、もう半分とはいっしょになれた。なんか悲喜入りまじった気持ちだ。中には四年生の時の大親友と別れて、いつもは泣かない女の子が、防災頭巾で顔をおおって泣いていた。
 お別れはそれだけではなかった。私が一・二年生の時、担任だった先生や、校長先生が転校してしまったのだ。とてもショックだった。
 私が一・二年生のころの先生は、おもしろくて、説明がとてもわかりやすい先生で、私は大好きだった。いなくなってしまった先生の発表を聞いた時、とびあがるほどびっくりして、
「え!いなくなっちゃったの!?」
と声をあげてしまった。私が六年生の時までいてほしかったなぁと思ったしゅんかん、心の中にまるで写真のようにくっきりと、その先生の笑顔がうかんできた。
 校長先生もいなくなってしまい、新しい校長先生になってしまった。前の校長先生は、話がおもしろくて好きだったけれど、新しい校長先生もまあまあおもしろい。今日の朝会では、
「新一年生がたくさん入ってきて、全校生徒が、四百人をこえました。」
と言っていた。みんなもびっくりしたけれど、「校長先生ぜっこうちょう」だった。
 友達との別れといえば、去年の夏、クラスの中で一番明るい男の子が、九州の大分にひっこしてしてしまった。すごくさびしかったので、クラスのみんなで、話し合ってビデオレターを送った。お返しはかえってこなかったのだけれど・・。でも、きっとまたたくさんの友達を作って元気にやっているのだろう。
 新学期になってみんな新しいクラスの友達と遊んでいる。でも、なぜか、となりのクラスとは見えない壁ができたかのように遊ばなくなった。私も声をかけにくい。新しい友達ができるのは嬉しいけれど、前のお友達と遊べないのは悲しい。クラス分けをすると、別れた人とは遊びにくいということが分かった。

   講評   tama

 クラス分けの発表を見るときは、まさに「悲喜入り混じった気持ち」になるね。これからも何度も経験することになりますが、その度にひとまわり成長していくんだよ。!(^^)!
【書き出しの工夫】 これはうさちゃんの得意項目だね。始業式の前のざわついた「げた箱前」の様子が目に浮かぶようです。ショックで泣いている子もいたんだね。現実は厳しいね。

【体験実例】 大好きだった先生や、同じクラスだったお友達とのお別れは、やはり寂しいものだね。今は新しい学校で元気に頑張っていることを祈りましょう。先生やお友達との思い出のエピソードなどを書いてもいいね。

【たとえ・ダジャレ表現】 驚いた様子や、先生のことを思い出すうさちゃんの心の中が手にとるようにわかります。豊かな表現力に、思わずうなりました。ダジャレもさえてるよ!

【わかったこと】 違うクラスになると、今までのお友達が何だか遠くに行ってしまったような気がするね。うさちゃんが実感したその気持ちは、とてもよくわかるよ。春は出会いと別れの季節です。寂しいこともあるけれど、新しいクラスメイトに出会えたことは、新しい自分を発見できるチャンスでもあるんだよ。がんばろう!! 陰ながら応援しているよ。(^_-)-☆



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