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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   清書 - 「ひきこもり」現象   えにほ

     そう云えばいつの間にかサングラスを着ける事が別にやましい事でもなく後ろめたいものでもなく、そして気取る事でもなく成ってしまっている。まずは、太陽から目の眩しさを防ぐのにいる必需品である。レンズの質とファション性をかねて似合う物を選ぶのが普通になっている。しかし、 サングラスが,『隠れ蓑』の役目になっていると云う指摘がある。 サングラスは気楽に誰でも着けられる風習に成ったが、かえって、世間から接触をさけ,身を隠す都合の良い道具になっていると云うのである。 社会が変わり違った自己のアイデンティティーが問われるようになった。自分には何が適しているのか、いったい自分が何をしたいのか、しきたりや世間のしがらみにとらわれる事無く考えることが求められる。すすんで自分の人生を展開して行くことが期待される社会と変わってきている。 それにも関わらず、「ひきこもり」や自閉症で悩む子供や、そんな子供を抱えた家族が指摘され、社会問題になっている。

    そんな傾向の第一の原因は、物理的にはお金さえ有れば、何でも消費できる社会にある。子供は幼児から、核家族で孤立され過保護に育てられ、大学に行くまで社会の教育課程の枠組みにそって成長する。共同体意識が稀薄になっているので、社会と自分の関連が見つかりにくい社会とも云える。ベルトコンベアーのようにきまった教育過程を通りぬけるだけでは、社会との繋がりがなかなか見つかりにくい。

    そして、第二原因は、増える傾向にある個人の戸惑いや悩みにある。自分の本当にしたい事を見つけるのがかえって難しく感じる社会かもしれない。一般に、目新しい物や流行には不自由しないが、実際自分に向き合う時間と云うものがなかなか持てないのが現代人の現状である。そう云えば、 最近お肌の手入れが気になり始めた私も、この宿題にとりかかりながら、楽天でメークアップクリームを検索しバーゲンを求めている。[笑い] 実際、情報収拾に使う時間も増えるばかりである。 「背に腹はかえられない」と云う諺が有る様に、自分の大切な物を得る為の犠牲の選択や判断が先決問題と言う自覚が足りないのかもしれない。

      確かに、共同体のしがらみと価値観に縛られた人生論はもう古いと言う認識は共有されている。共同体を超え、自分の特技、個性を見つけ磨く人生論も目立つ。 しかし、その反面「ひきこもり」や自閉症現象のニュースは枚挙にいとまが無い。 実際、核家族で過保護に育てられてはいるものの、多くの父兄が子供に求める物は自閉的な生活では無い。 個性のある社会で幸福に活躍できる将来を子供に求めるのが普通である。 サングラスを[隠れ蓑」のように着用する人格を造らないようにするには、家族だけでなく、地域社会全体で取り組むべき問題かもしれない。

   講評   unagi


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