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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   集団という組織   はる

一つの集団は、一人の裏切者と、一人の犠牲者を生み出すことによって完成される。つまりその時、集団は論理的に構成されるのである。また、悪魔が相対化された神であり、「裏切者」が相対化された悪魔であるならば、これは一つの相対化の課程であり、それに従って人間は次第に、独立した社会的存在になってゆくわけである。少なくとも「裏切者」が発明されるに至って、はじめて人間は、自己完結する対人関係というものを、知り得たのではないだろうか。このように私達は、内部に敵を作らなくてもやっていけるように、個々人が今以上に強くなるべきではないだろうか。(第一段落 要約・意見;当為の主題)

 そのための第一の心構えとして、上手くいかないことを他人のせいにするのではなく、まず自分の努力不足として考えることだ。学校行事で行われるスポーツ大会などが良い例だ。このような対戦ものは、必ずと言ってよいほど嫌な気分にさせられることが多いし、また、自らもがそういう気分にさせてしまっているのではないだろうか。負けたことが悔しくて文句を口にし、ちょっとしたミスにも敏感に反応してしまいがちだ。決して相手ばかりがヘマをしたわけでない。ただ、自分の努力不足という最も肝心な部分に目を瞑ってしまうのだ。これからは、まず自分を見直すという行動を大切にしていきたい。(第二段落 方法1・体験実例)

 また第二に、組織が団結するのではなく、個人が自立することだ。あらゆる組織は裏切者と犠牲者を必要とする。国内が団結し始めるというのは、その国が衰弱している証拠である。そのため、とにかく団結しようと必死になり、道を過ち、戦争に至る国も少なくはない。しかし、個人が自立するといっても、相手を尊重するという気持ちを決して忘れてはならない。相手を尊重し、そして思いやりの心を持って、はじめて個人の自立が成功し、国も豊かになるのだ。(第三段落 方法2・社会実例)

 よって、言いたいことは一つに絞られる。『自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない』と。自国を自分に、他国を相手にと入れ替えても勿論意味は通じる。これが実行できてこそ、一人一人が強くなれ、安心で心地よい人生が遅れるのではないか、と私は思う。(第四段落 自作名言・意見)

   講評   tama

第一段落: 要約はOKです。(書き出しの一マスをあけましょう。(^^))意見も申し分ありません。よくできています。

第二段落: 一つ目の方法が書けました。他人のせいにするのは簡単ですが、これでは問題解決にはなりませんね。身近な体験実例もいいですね。この場合、「負けたことが〜」という具体的な例を先に挙げ、そのあと分析する(「このような〜」の部分)という形にするとしっくりまとまりそうです。

第三段落: 二つ目の方法も書けました。自分の力に自信がない人ほど群れたがり、その中で力を誇示しようとするものです。相手の立場を認めつつ個人を主張できるよう、内面を磨くことに目を向けるべきだということですね。

 道を過ち → 道を誤り

第四段落: 名言を入れて、しっかりと結びの意見を書くことができました。さまざまな知識や経験を積んで、自分に自信が持てる人間を目指さなければなりませんね。

 遅れる → 送れる



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