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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   空気中の中だけど宝物   さくらんぼ

言葉とは難しいものだ。それはなぜかというと、自分の思っているとおりに全てがうまく伝わらないからだ。すべてうまく説明し完璧に理解してもらえるような人はいない。季節感では「梅一輪ほどの」とか「風の音にぞ」といった微小感覚のものであり、大きく見渡すといっても「柳桜をこきまぜて」という程度だ。しかし、昔からある「花便り」の方がはるかに風情が表れている。「つぼみふくらむ」、「ちらほら咲き」、「八分咲き」、「散り初め」、「落下盛ん」、「散り果て」。花便りのいろいろな言葉を作り出し、育ててきた日本語。この日本語が美しさを表す言葉だからこのような言葉は日本語になくてはならないものなのだ。
 私が好きな景色。それは夕暮れの海や南国のきれいな青い海だ。この景色は私がいつ行ってもきれいだなぁと思う景色だ。この美しさは、絵にも描けない、言葉にも表せない美しさだ。この美しさを言葉で表すにはとても難しい。南国の海だったら、「かき氷のブルーハワイを海いっぱいにこぼしたみたいにきれいだったよ。」と作文を書く際にはこの表現でも正確には表せないが、近くまでは表せる。でもこのような表現を友達と話しているときにすぐ思いつくのは難しい。
 作文の時にもこのような体験は山ほどある。うまい表現が見つからないとついつい簡単な表現になってしまって、読む人にそのことが伝わらないときがある。でもすごくよく考えれば言葉というのは見つからないわけでもない。しかし見つかるまでが大変なのだ。
 人間にとって言葉というものは、便利で、なくてはならない大切なものだ。しかしこの言葉はとても難しいもので一つ間違えると相手に伝えたいことが伝わらなくなってしまったりもする。人と話すには言葉を使わなくてはならない。その言葉を使うのにも相手がきちんとわかるような言葉で話さなくてはならない。そのためには言葉をたくさん知っていなくてはならない。たくさんの言葉を知るためには、本をたくさん読んだりすることが必要だ。

   講評   kira

 さくらんぼちゃん、こんにちは。「空気中の中」って、言葉が重なってしまうほどに身近な、なにげない存在である言葉。それが、じつはとても手に入れにくい宝物なんだね。(なんだか、友情や愛情に似ているなあ)
 先生は、大好きな作家が何人かいますが、共通して言えるのは、その人たちが「言葉の魔術師」だということです。人々の心をそのまま写真に写したような、しなやかな魚が水中ではねるような、言葉を使います。尊敬と感動でいっぱいになります。
 私たちは文章をつづるとき、大いなる悩みを持ちますね。とくに、大事な特別な人への手紙だったりする場合は、もう悩みつくします。さくらんぼちゃんも、そういった生みの苦しみを体験したんだね。
 人間にとって、なくてはならない存在の言葉を、少しでも自由に使いたいと思って、私たちは読書をし、感動を語り合い、文章にするんだね。
名言をひとつ「読書は人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章を書くことは人間を正確にする。」



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