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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   よけいなことは考えない!   いへゆ

 意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている違いがあるように思う。いかなる名言、名文句も同類のものがただすきまもなく積み重ねられるだけでは効果乏しく余韻とか余情、それらはすべて、「間」のいかし方にかかわっているように思われる。
 私は間は悪いと思う。その理由は第一に、間があるとおたがいきまずくなるからだ。私が通っている学校は家から一時間ほどかかるところにある。だから、友達としゃべるきかいは毎日二時間はある。そんなときにしゃべる友達はだいたい気の合う友達だ。
「なんか今の勉強むずかしくない?」
と、友達に話題を振った時、
「うん。」
と、一言だけで相手が終わらしてしまう友達だったら相手をしゃべらせないで自分だけでずーっとしゃべり続ける。なぜかというと沈黙ができたらとてもおたがいきまずくなって速くこいつと別れたいなーと思ってしまうからだ。
 その理由は第二に、よけいなことを考えてしまうから。沈黙ができると誰だって、
(今日の晩ご飯なにかなー)
とか、
(今頃みんななにしてんのやろ)
とか考えてしまうと思う。沈黙を避ける。ということは同時に、よけいなことを考えないようにする。ということもふくまれていると思う。
 たしかに間はいいと思う。間があると考える時間ができて相手もわかりやすい。「私たちの幸福が、ほかの人びとの不幸に支えられているのであってはならない。」という言葉があるように楽しく友達と話すということは大切な事なのである。

   講評   huzi

 ほとんどの人が、長文の意見に賛成し、「間があるのは、よいことだ」とまとめる中で、花菜ちゃんだけは違う意見を書いてきたね。しかもそれが、なかなかおもしろいし、ちゃんと理由付けもされているので、「なるほど!」と納得させる力もあります。
  「間は悪い」と、はっきりと【是非の主題】に示したね。えっ!? どうして!? と、驚く展開ですが、
 その【理由】には、
 ・お互い気まずくなる
 ・よけいなことを考えてしまう
と、自分の体験から得た、生きた意見を書けたね。
沈黙ができてしまったら、気まずくなる。そうですね。このとき、花菜ちゃんの心には、「早く(←速く)こいつと別れたいなあ」がうかぶ(笑)。ここをもう少し深く分析してみると、(もしかすると、この人は、私の話をつまらないと思っているのかも。話していても無駄だと考えているのかも)という、悲しい想像が生まれてくるかな。そうではなく、(こんな反応の少ない人は、サービスしがいがないわ)と、花菜ちゃんのほうが思っているのかな。
 第2の【理由】は、ありがちなことですね。ずっと黙っていると、ほかのことが頭の中に侵入してくるよね。言葉にし続けるのは、そのことを一生懸命考えるための、引きとめ行動なのかもしれません。
 【名言引用】は、大まじめに取り上げているけれど、すごいユーモアを感じてしまいました。人と対話するとき、自分の幸福を相手の不幸によって支えるようではいけない。黙り込んでしまったり、マシンガンのようにしゃべり続けたりでは、ダメということですね。相手の反応を受け止めながら、お互い楽しく話せるようになりたいですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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