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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   隠された家族との愛情   レックウザ

 「いくよー構えてー」・・・・・ポン!
家族でスポーツなど、みんなにはめったにないことだろう。お父さんは会社で遅くなり、お母さんは家事で大変。こんな毎日で、家族と遊ぶことさえない人もいるかもしれない。そもそも、家族とスポーツだなんて、何がいいのだろうか?それは、家族との愛を見つけられることだ。
 私は時々、日曜日などの休みに、家族いっしょに近くの公園でテニスをする。テニスはまあまあ楽しいが、何だか家族とやると張り合いがないと思ってしまう。正々堂々と勝負ができないし、いつもへなへなと私はテニスラケットを振ってるので、
「ちゃんと集中してやりなさい!」
としかられる。いいじゃないか、遊びなんだから。私はこう思って、まるでもやもやとした煙みたいに、胸の中にたまる。なんで、しかられるんだ、友達とだったら全然つまらなくないのに。友達とだったら、笑いながら正々堂々と勝負ができるのに。しかし、ここでこう思ってはいけないのだ。なぜなら親は、子供のためにやっていることだから。正々堂々と勝負ができないのは、自分が本気を出したら、子供が打てなくてつまらなくなるからだ。子供が不機嫌にならないように、注意しながら、打ち方に気をつけているのだ。しかられることだって、同じこと。子供が友達とテニスをしているとき、へなへなとやってたら、友達が不機嫌になり、もう遊んでくれなくなるかもしれないからだ。こんなふうに、親はスポーツをしながら、子供に気を使ってくれているのである。
 さて、テニスのときにだけ、親は気を使ってくれているのではない。ある日、私は急にキャッチボールをしたくなった。さっそく親に頼んで、日曜日に家の前でやることになった。まだかまだかと私は待ちあこがれていたが、いそがしい宿題に追われているうちに、すぐに日曜日が来た。約束どおり、父は昼の眠りから覚め、母は食器を洗っていた手を休めて外に出た。そしてキャッチボールのとき、最初に母はペットの犬のロンと散歩をして、帰ってきたらお父さんと交代する、ということになった。まず私が父の方へ投げた。しかし、どうしたことか、全くお父さんの方へボールが行かず、父の横に投げてしまった。
「ちゃんと狙いを定めなきゃ。」
と父は笑いながら私に教えた。今度は父が私にボールを投げてきた。ちゃんと父の狙いは定まっていたのに、私は取れなかった。そして父は、今度はこういった。
「取るときは、ちゃんとボールを見なくちゃな。」
ここにも、家族の愛が発見された。しっかり、どこをどうすればいいか、教えてくれたことだ。
 自分の家族とのスポーツが楽しいのかはみんなしだいだろう。しかし、みんなには共通点がある。それは、親がちゃんと子供に気を使ってくれていることと、しっかりどこをどうすればいいか教えてくれることだ。そして親は、子供にスポーツを教えているときの子供の真剣に頑張ろうとする姿を、慎重に見守っているのだ。

   講評   hoemi

理菜ちゃん、こんにちは。清書、とてもよく仕上がったね。たいへんよくがんばりました!


次回は6月5日で進級試験です。がんばろうね♪

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