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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   真の父とは・・・・・・   千代紙

 家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。
 確かに、頑固で厳しい父親は良い。厳しく強い父親に育てられた子供は、小さい頃から父という壁にぶつかり、はねとばされているので、いざ一人で社会という壁に立ち向かったときも、少しはねとばされたくらいではへこたれない。例えば、小さいころに、怒られて、その時に納得できなかったことが、今になって改めて考えてみると、妙に納得できてしまったりする。怒られることにより、世の中には自分の思い通りにならないことがある、と初めてわかるのだ。だから、怒られず甘やかされて育った子供は、後で、何かしら壁にぶつかった時に、散々な目に会うことになる。小さな壁も乗り越えられなくなってしまう可能性もある。すぐに挫折してしまうだろう。また、厳しい父と子の間には、絶対的な上下関係が徐々に形成されていく。すると、父はきちんと自分の価値観というものを、子に伝えることが出来る。それに、上下関係というものは、社会に出た時、必ず必要なものだ。普段から、上下関係の中で生きていれば、自然と、目上の人に敬語が出てきたり、気持ちのいい会話ができるのである。立派な、一人でも正々堂々と生きていける人間を育てることが、父親の役割の一つだと思う。
 しかし、子供と同じ目線に立って考えてくれる父親も良い。いくら父親という壁が大切であるとはいえ、そういつもいつも上から見下されていては、気分が悪い。例えば、何か相談をしたいときも、一方的に、くどくど言われるよりも、一緒になって考えてくれるほうが、安心するし、解決にもつながりやすくなる。また、何でも気安く話しかけることができる。親にとっては、どんな壁でも乗り越えて欲しい、だろうが、子供にとっては、フレンドリーな父親が、理想の父親像なのである。人は何だかんだ言っても弱いものだ。人生には、どうがんばっても、どうあがいても自分一人の力では乗り越えられない壁もある。そんな時、相談に乗り、そっと手を差し伸べてくれるのも、父親の役割の一つだと思う。
 確かに頑固な父親にも、ものわかりの良い父親にもそれぞれ良さがある。しかし、一番大切なことは、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。」という名言もあるように、父親自身が、自分の信念をきちんと持ち、子供に誇れるような人間でなければならない、ということだ。それができるようになれば、時に厳しく、時にフレンドリーな父親になることができるだろう。

   講評   takeko


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