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　　　今日もイモリは生きている　　　サニー

　　　「今日もイモリは生きている」
　　　　　　　　　　　　　　　　サニー
　「ポチャンー」
ぼくは、イモリを飼っている。
去年のゴールデンウィークに、家族、祖母、親戚の人たちと、竹の子狩りに行った。その帰りに、桃の花がきれいだったので、車を止めて花を見たり写真を撮ったりしていた。すると、近くに池があった。イモリが四匹くらいいて、兄が手づかみして採った。僕たちはイモリを捕まえることが出来てとても興奮した。そして、兄が勝手にでっかいイモリにマイケル、小さいイモリにビクトリアと名付けて家で飼うことにした。さっそく、家に着くとインターネットでイモリのことを調べた。どんなものを食べるのか、どうやって繁殖するのかなどいろいろ調べた。その結果、イモリはイトミミズなどを食べることがわかった。
最初は全然なつかなくて困っていたけど今ではすっかりなついてしまって、よく食べるようになった。(良かったー、やったー)えさやりは冬は三日に一回、夏は毎日やらなければいけないので大変だけれど、可愛いからやれる。ベランダのガラス越しに僕がイモリの様子を見ていると、イモリが僕を見つめて「えさがほしい」と言っているみたいに見える。そんな時は割り箸の先に付けたイトミミズをあげる。その時箸から直接ぱくっと食べる時が可愛い。
この春、マイケルの腹が大きくなった。たぶん卵を持っているのだと思う。このことでメスだと思っていたビクトリアがオスで、オスだと思っていたマイケルが実はメスだということがわかった。あらためてインターネットで調べてみたら、オスが八センチから十センチで、メスが十センチから十三センチであることがわかった。最初、調べもせず、勝手に大きいほうがオスだろうと思い込んだのがまちがいだった。だからマイケルとビクトリアの名前を入れ替えることにした。そして今、本当のメスのビクトリアが食欲がなくなってきたので心配だ。卵をイモリが産んだらイモリが盛りだくさんになるし、卵から育てると、すごくなつくだろう。でも、赤ちゃんイモリは、何を食べたりするのか良くわからない。それが問題だ。どれくらいの大きさでどんな形で生まれてくるのか謎だらけで、わくわくする。だから、このわくわく感を大切にしたいので、前もって調べるのは、止めておこうと思う。
他に、中国産のクワガタや、川でとってきたメダカみたいな魚も飼っている。これから夏に向けていよいよ僕たちの虫取り魚とりの季節がやってくる。僕のうちのベランダは、ますますにぎやかになりそうだ。

　　　講評　　　inoko

　サニー君、こんにちは。よりわかりやすくおもしろい作品に仕上がりました。その後、ビクトリアはどうしていますか？