対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   広い世界を   藤山(ふじさん)

 ただの専門家というのは、いわば塀に囲まれた住居のなかだけで外からの情報を得る事もなく生活している人みたいなものです。ところが、自分の専門外の事柄についてある定度理解することができ、思慮分別を伴った言論を展開できる人達がいるのです。専門知識ではなく、素人を相手に通じるように常識を元に話し合う事がうまいからです。教養というのは専門的知識とは違います。例えば、私たちが体育の授業を受ける時、ほとんどの人にとって専門家になるためではなく一人の自由人として教養のために学ぶためだ。私はそのようの物をたくさん身につけて行きたい。
 そのための方法として、何事にも積極的にチャレンジしていくことだ。小学4年生の頃、僕は親から市のスキー教室に入らないかといわれた。僕はイヤだと断ったが、無理やり入れさせられた。だがそこで、スキーの楽しさが分かった。今ではとてもよかったと思っている。やはり何事もやってみないと分からない。
 二つ目の方法として、多くのことを知ることだ。知らないことにはチャレンジできないし、間違ったことをしてしまうこともある。無知が原因で起こることの代表例は、差別、偏見だろう。その問題は現在でも残っている。ハンセン病、被差別部落、アイヌ民族。僕にも似たようなことがあった。僕はカードゲームをやっている。時々おもちゃ屋にも行く。周りの人の反応は、「なんだあいつ、おかしいよね」。自分が知らないことに人はあまり良い反応を示さないようだ。良く分からないものに触れることに慣れれば、少なくても自分の知らないものに理解を示せるようになるものだ。それはお互いにとって大切なことだと思う。
 確かに、それほど多くの物を知らなくても何も不自由なくやっていけるという人もいるかもしれない。だが、多くの物に触れれば触れるほど、自分の世界がどんどん広くなっていくだろう。「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない」。何事もやらなければ始まらない。だから、多くの物を楽しめる人生を送って行きたい。

   講評   inoko

 藤山くん、こんにちは。視野を広くして、いろいろな角度から物事を見ると、それまでは気づかなかったことがたくさん見えてくるものです。私たちは、とかく一つのことに凝り固まってしまうものですが、やはり世の中には新しい考え方や違う意見という物がたくさんあるのですから、賛成するか否かは別として、参考にする柔軟性を持つべきですね。
☆ 無知が原因で起こること。今回の作品で良かった点は、このことに着目したところです。これは、様々な事件の原因として、ニュースなどでも取り上げられることが多いですね。もっといろいろなことを知っていたら、もっと外に目を向けていたら…。ニートやひきこもりの問題でも、この点を論じる専門家がいるようです。今回の作品では、小さな偏見について述べていますが、それに加えて、実際に社会で起こっている偏見や差別について書いてみてもいいですね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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