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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   それぞれの国の文化   レックウザ

 昔と変わらず、今もお米は日本人にとって重要なものである。昔の人は、イギリスから来たケーキミックスの製造会社の人にケーキミックスを売られても、断ったほどだ。理由は、日本の主婦の「御飯を炊く電気釜でケーキミックスを作ったら、御飯を汚染してしまいそうだから」という発言であった。確かに、ケーキミックスの材料のバニラやチョコレートは、なにかとよく物につく。そして、なかなか取れなくなる。食べ物にも味がついてしまう。これでは、おいしい白い御飯が作れなくなってしまうのだ。これには、ケーキミックスの製造会社も困った。しかし、「イギリス人の主婦に、ティーポットでコーヒーを作れ、というようなものだ。」と、製造会社に勤めていた、一人の男が発言した。他の会社員も同意し、日本人にケーキミックスを売ることをきっぱりとやめた。やはり、日本の食文化におけるお米の重要さは、いうまでもなかったのである。私は、この長文を読んで一番になるほどと思えたのは、「人間の心理はそんなに簡単なものではない」というところだ。人間の心理は、シンプルなものなどでは決してない。それに、それぞれ人の見方があるということに、私は感心したのだ。
 ところで、日本人はいつでも、日本の食材を日本で買って、料理して食べれる。が、外国に住んでいる日本人は、なかなか日本の食材が手に入らないので、あの懐かしい日本料理を口にしたいという願望が生まれる。日本料理を食べたいと思うのは、日本人だからこそ思えるのだ。日本の食文化を恋しくなるのは、日本人にしかない、あとの他の外国人にはない体験なのだ。私の家では、よく日本であれ食べたいこれ食べたいなど、日本料理の恋しくなる話をする。すべての外国に住んでいる日本人は、私の家のように、よく日本料理を懐かしがる話をするに違いない。
 それぞれの外国には、それぞれ食べ物に現れる文化の違いがある。例えば、牛の見方は、日本人は「おいしそうな牛」と口からよだれが出る。だが、インド人は「神様の大事な使いだ」といって絶対に牛を食べようとはしない。豚の見方もそうだ。日本人は「おいしいお肉になる」と思う。しかし、アラブの人々は、イスラム教で食べないことになっているので、一生豚を食べないだろう。これらは、日本人にとって不思議に思えるだろう。こんなにおいしいものを、食べないだなんて・・・。しかし、それは全くおかしくないのだ。例えば、犬は日本人にとってはペットとして扱っているのに、韓国人は犬を「おいしい犬だ」と思っているのだ。こんなこと、日本人はビックリしてしまう。まるで自分の可愛がっているものを、他の人は残酷に食べてしまうような驚きと不安だ。それと同じに、インド人やアラブ人は、牛や豚を日本人が食べることにとても驚いているのだ。
 外国と日本の違い。それは、それぞれの文化である。人間には、それぞれの見方があるのだ。

   講評   hoemi

 レックウザさん、こんにちは。アメリカに住んでいるレックウザさんだからこそ、うまく外国と日本の比較をまとめられたね。よく書けました!
【要約】 自分の言葉を交えながら要約できたね。ただ全体の字数のバランスから考えると、少々長めなので段落ごとの字数にバラつきが出ないよう工夫できるといいね。
【体験実例】 外国に長くいると恋しくなるのは日本の味。これを実感しているレックウザさんが書く体験談は、なるほどと思わせる内容だったよ。たしかに外国に住んでいるとはいえ、心も体も日本人そのものなわけだけだから、体にしみついた日本の文化は切っても切れない縁というのがあるんだね。また、牛や豚、犬なども国によって扱われ方が全く違うことを例に挙げられたのは良かったよ。
【たとえ】 想像するだけでも身震いのするような話だね。うまくたとえられているよ。
【一般化の主題】 一段落目からの内容を考えると、「人間にとって文化とは〜である」というようなまとめ方がいいと思うよ。この段落も全体の字数のバランスを考えると極端に少ないね。長文全体の感想に加えて「一般化の主題」を入れてみよう。

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