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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   さしのべる手は   青藍

 私は、障害のある人や壁を越えようとする人たちが、自分の力で最後までやり遂げようとする思いを尊重すべきだと思う。
今日の夕食は、私が全部作った。もともと料理は好きだし、私は、何かをやり遂げたときの達成感が大好きだ。献立や分量を考えるのは大変だけれど、手伝ってもらうのではなく、一人でやる。一人でやるとすると、もちろん失敗することだってある。実のところ、今日もちょっとした失敗をしてしまった。魚を焼く時間が長すぎて、焦がしてしまったのだ。しかし、その失敗を生かして次に工夫すべき点が見つかったし、「次こそは成功させよう!」という意欲もわいてくる。
だから、困っている人がいたとしてもむやみに手を出すのではなく、その人のためを考えてあえて見守るだけということも大切なのだ。
『夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる。』という名言があるように、自分で行動し、そこで初めて得られるものがある。
 しかし、状況によっては手を差しのべるというのも大切だと思う。
本当に追いつめられてどうしようもなく苦しむ人を、見て見ぬふりをするというのは、いくらなんでもやりすぎである。確かに、一人でやり遂げるというのはその人のためになるが、状況によってそれは変化してくる。自分が苦しんで苦しんでどうしようもない、自分一人では何もできない…。そんなときに手を差しのべてくれる人がいるというのは、どれほど幸せで、嬉しいことだろう。助け合ってこそ、人間である。わたしもそんな人になりたい。
 結局のところ、一番大切なのは最終的に相手のためになるか、ということなのだ。手を差しのべるか、見守るか…。『正しいものは、悩みも多い。』という名言があるように、この判断はとても難しく、正解など無いと思っている。だから、これからの長い人生の中で多くの経験を積み、悩んで悩んで、たくさんの答えを見つけていきたい。

   講評   hamura

 理由付けの実例や、想像した例がとてもよいです。電話では部活の話をしてくれていましたが、それとはまた違った例を見つけてこられました。料理を作る、という身近な例から、一般論を引き出しているのもたいへん上手です。「達成感」「意欲」という言葉を「夢」と「行動」に結びつけたのもよいですね。反対意見への理解では、実例ではなく一般的な話を上げていますが、状況描写がよくできていて、説得力があります。
 最後の結びもよくできました。「最終的に・・」という言葉は、今後も使えそうです。また、「判断は難しく正解は無い」とした点も、字面上は「逃げ」ともとられかねませんが、次の文で、経験や悩みの意義をきちんと見いだしているからこそ、逆に真摯な結論だと感じることができます。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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