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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   生きもののように焔をあげ(感)   セコイア

 生きもののように焔をあげ、やがて燃え尽きて灰になっていくかつての火の姿には、霊的な生命を予感させる存在感がある。しかし最近では、家庭の中に電気釜や電子レンジが現れ、石油ストーブやセントラルヒーチングが普及し、いたる所に真昼のような人工照明の空間が出現してしまったのである。人類の歴史は、火の使用という驚くべき体験によって幕を上げたと同時に、いかにしてその原初の火を手なずけ、制御可能なものにするかという挑戦の歴史だったのである。また火は、人類を焼き滅ぼしてしまいかねない恐るべき存在でもあのだ。かつての火は、個人のレベルで向き合って対処できたが、ツリー構造で延びたパイプなどにそって流れる、社会化された現代の火は、時に故人の知らない所で暴走する。ネットワークの規模が大きくなるほどその供給源と末端の間階層的距離は広がって、やがて個人の負えないものになる。これが、まさに現代の状態である。(要約)私は、そのものの持つ危険性を常に実感し分かる人間として生きていきたい。(生き方の主題)
 その方法として第一に、それは危険だから近寄らないという代わりに、そのものの持つ危険性を体験や実験によって理解することだ。例えば、3〜4歳ぐらいの小さい子供がお母さんと一緒に公園に行くとしよう。先に公園に来ていた小学生のまねをして鉄棒をしようとする。小さい子供は、興味津々でけっこう大きい子と同じことをしたがるものだ。この場合、この子はまるで自分がもう小学生のように振舞っているのだ。(たとえ)お母さんが
「それは危ないからダメだよ。」
と言っても、小さい子はピンとこない。そして、その子はお母さんが見ていない隙に鉄棒に上り、ドスンと地面に落ちて大声で泣いてしまったのだ。しかし、この体験がその子には役に立ったのだ。もう大きくなるまで自分からは鉄棒には登ろうとは思わないだろう。これは、本当に私が見た光景である。(複数の方法一)(体験実例)
 また第二の方法としては、危険危険とただ口で言うのではなく、何故それが危険なのか、またいつから危険と言われるようになったのか、という歴史を調べてみることだ。例えば、太陽についてだ。ある国の人々は、太陽を神様だと思っていたが、それは太陽がもたらす干ばつや水不足などを恐れていたからである。そのような歴史は、日本の昔話にも見られる。例えば「三年寝太郎」。寝太郎は、いつも寝てばかりいた。ある時、村の干ばつが起こった。村の人たちは、とてもとても困って、どうすれば良いのかも分からなくなってしまった。だから、寝太郎が寝ているから神様の怒りをかったのだ、と言って家に押しかけた。最後は、寝太郎が山に登り大きな岩を谷に落とし、それが川の流れをせき止め、水が畑に流れるようにした、という話であった。ここで、村の人たちは、太陽の損害に混乱し、そのため寝太郎のせいにしたかったという気持ちがよく分かるだろう。(伝記実例)(複数の方法二)
 確かに、現代では便利なものも増え、そのものの持つ危険性を考えることはしょっちゅうないだろう。実は、私も忙しい時や勉強をしている時は、そのものの持つ危険性など一切考えていない。(笑)(ユーモア表現)(反対意見への理解)しかし「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言もある。(名言の引用)現代には、私たちの見えない所たくさんの危険が迫っているのである。例えば、地下では水のパイプがあるが、地震の時にはパイプが破壊され地上に水が噴出してしまうのである。私は、日常生活の中でも危険性を常に実感して生きていきたい。(生き方の主題)

   講評   unagi

 <第1段落>適切な要約がつけられました。生き方の主題「・・・危険性を常に実感し・・・。」

 <第2段落>方法①「体験で危険を知る」:公園で実際に目撃したことを体験実例に、方法①を説明することができました。身をもって初めて実感できる危険を上手に描いています。

 <第3段落>方法②「知識をもつ」:恐れるだけでなく、何故危険なのか、いつから危険を言われているかなど歴史を含めた知識をもつことを説く段落です。昔話『三年寝太郎』を例に挙げ、やみくもに恐れることの問題を指摘することができました。
                   
 <第4段落>反対意見への理解「確かに現代では・・・。」今回のユーモア表現は反対意見の方に結びつけています。よくまとまっていますね。名言は「私たちの人生は・・・。」を使いました。常に危険を意識しているわけではないが、その瞬間も含めて大切にしようということですね。地下のパイプの例は、日常に潜む危険として好例です。


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