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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   読書と想像の深い関係   レックウザ

 「字の読めないことを意識しつつページをめくり、{ここには何が書いてあるのだろう}と思い、もどかしい興奮をみんなには覚えたことがあるだろうかーちょうど開かずの間の戸を見るように。中学生の時、読んで少しも面白くなかった本の妙味が、年を重ねることによってわかるようになったりもする。手ごわい相手、理解できない書に行きあたると、文字の読めない幼児にように、その昔に帰ったようにもどかしく、{この本が読めたら}と足摺りしたくなる。」私がこの長文を読んで一番それはそうだと思えた文章は、「字を知らなければ、読書はできない。」のところだ。最初から字を知っていれば、本の内容は、文は、すべてわかる。しかし、字を知らないからこそ、本の楽しみを二倍に味わえるのだ。というのは、本の内容を想像して、自分の都合よく変えられるということなのである。
 私にとって読書の楽しみとは、物語の風景を、自分で想像することだ。映画やテレビだと、自分が想像しなくても、映像が映っていて何もかもがわかってしまう。つまり、もうその物語の風景は、映像に決められているのだ。それに比べて本は、自分で主人公のその場の風景を想像して、自分だけの物語を作れる。本だから、想像力もアップできる。まさに一石二鳥なのである。これで親にも、きっと
「テレビより本を読む方が好きなんて、えらいね。」
と、ほめられるかもしれない(笑)。
 私が今まで読んだ本の中で一番気に入ったのは、映画にも出た、「ナルニア国物語」だ。あるところに、戦争から逃れて、他の人の家に居候することになった、四人の兄弟たちがいた。四人の名は、それぞれ上から順番にピーター、スーザン、エドモンド、そしてルーシー。一番下のルーシーは、ある日、居候している家の部屋で、不思議な衣装ダンスを見つけた。そしてルーシーは、その衣装ダンスの中へと入っていった。そして、衣装ダンスの向こうには、別の世界があったのだー。この物語は、私が最も印象に残るものだった。空想の世界へと導くタンス、ナルニアの雪景色、そして闘う戦士たちー。想像好きの私には、まさしくぴったりの本なのだ。このワクワク感は止まらなかった。みんなも、一度はナルニア国の本を読んでみてはどうだろうか。
 人間にとって読書とは、想像して、自分だけの物語を作るもの。想像するのを誰にも邪魔されず、物語の中へと吸い込まれてゆくものなのだ。字が読めなくても、想像ならば誰にもできる。いや、想像をしたことのない者は、この世にはいないのだ。想像をして本を読むことは、本を愛する道へとたどってゆくものなのである。

   講評   hoemi

 レックウザさん、こんにちは。本を読んでふくらんでいく空想の世界の素晴らしさや楽しさをレックウザさんも感じているんだね。本の内容の解釈の仕方は10人いれば10通りあるように、自由に想像して本を楽しめるのは読書の持つ良い点だよね。
【要約】 うまくまとめられているよ。
【体験実例】 レックウザさんにとっての読書の楽しみについて分かりやすく書けたね。たしかにテレビなどで流れてくる映像を見てしまうと、自由な空想の世界はこわれてしまうよね。読書とテレビの大きな違いはまさに想像ができるか否かということだね。「ナルニア国物語」にレックウザさんが夢中になった理由も、この「想像」が大きく関係していることがよく説明できていたよ。
【ユーモア表現】 たしかに、本を楽しむことだけでなく、親にもほめてもらえるなんて、まさに良いことづくめだね(^_^)v
【一般化の主題】 「人間にとって読書とは」というくくりで、うまくまとめることができたね。読書をすることで、私たちがどんなに豊かさをもらっているかということを先生も実感しているところだよ。

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