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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   意外な面を発見!   オーロラ

 花の絵を描き始める時、心は画用紙のように真白でありたい。同じ名前の花でもよく見ると、一つ一つが人間の顔が違うように、それぞれの表情を持っているからである。風で折れてぶらさがっているのもあれば、病気か何かでゆがんで咲いているのもある。日向で勢いよく咲いているのもあるが、根元の方では雨の日に土のはねかえりを受けて、うすぎたなくなったのもある。人間の社会と同じだと思う。頭の良いのもいれば、悪いのもいる。美しい人も、そうでない人も、病気の人も、健康な人も……、いろいろな人がいる。花の色が一日にして変化するのだから、まして心を持っている人を見るとき、自分のわずかな秤で決めつけてしまうのなんて全く間違っている。(要約)
 突然だが私はサングラスが好きだ。眩しい日差しが和らげてくれるし、サングラスをかけた私も結構イケてると思う。(笑)サングラスをかけると実際とは違う、さまざまな風景に出会える。真夏の太陽の下でサングラスをかけていて、そのグレーがかった世界になれた後、サングラスを取ってあまりの眩しさにびっくりしたことがある。実際の空は、落ち着いたブルーグレーなどではなかったのである。サングラスは、ありえない色が見えたりして面白いものだが、私達はサングラスをかけていなくてもこれと同じようなことをしていないだろうか。いわゆる、「色眼鏡で見る」というやつだ。
 私のクラスのNちゃんは、美人で、勉強はできるし、スポーツ万能の女子だ。普段は、とても大人しくて、自己主張をしないタイプだ。だが、その子には意外な面があった。臨海学校で、私はNちゃんと同じ班になった。そして夜寝るとき、私はいつもは寝相が悪いのに、そのときは目覚めても、ほとんと布団に入ったときのままだった。それに対して、Nちゃんは、足をなげだして、枕は転がり、布団は足元にいって大変な状態だった。臨海学校では6時起きで、私は一旦5時に起きてしまったから、Nちゃんはまだ起こさなくていいのだ。私はもう起きていた6年生に
「Nちゃんすごい格好だね。」
と話していた。また、Nちゃんは家でもお兄ちゃんに
「バカ!」
などと言うらしい。それに、お兄ちゃんをひっぱたいたこともあるそうだから、私は(人は見かけによらないなぁ)とつくづく思った。
 でも、私自身、家と外とでは、かなり違うと自覚しているので、「意外な一面」があるほうが普通かな、とも思う。
 人にも花にも、いろいろあって、しかも、その一つの花や一人の人も、いろいろな面を持っているし、変わっていくものでもある、ということがわかった。だから、一面だけを見て、人でも物でも判断してはいけないのだと思った。私は、人や物事のいろいろな面を見つけられるようになりたいと思う。

   講評   nara

 電話のときに出した「サングラス」の話のときに、先生は「色眼鏡で見る」という言い方はしなかったけれど、よく結び付けられたね! そのとおり。色眼鏡で見ていること自体に気づかないことが多いけれど、気づいたときには思い切ってはずしてみる。それが大切なのだね。
 Nちゃんの話はわかりやすい。たまたま臨海学校という機会があって、今まで知ることのなかったNちゃんの一面を発見したわけだ。一度、こういう機会を持つと、それがきっかけで更なる別の面も見えてきたりするかもね。「人は見かけによらない」という表現もよく使われるけれど、今回のテーマにピッタリだ。「意外な一面」というのは、自分が相手をよく見ていなくて見落としていた面、というふうに考えることもできそうだな。
 まとめは大きくとらえることができた。色眼鏡をはずすということは、まっさらな気持ちで相手と向かい合うということだろうな。前に課題長文になっていた「盗人のかしら」のことを覚えているかな? 関連づけて考えることができそうだ。それと同時に、正面から向かい合うだけでなく、いろいろな角度から見直してみるというのも必要なことだ。今回の長文は、言葉づかいはやさしかったけれど、とても大切ないいことが書いてあったね! 感想文もうまく仕上がった。

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