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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   先入観   ぼんちゃん

同じ名前のついた花でもよく見ると,一つ一つが人間の顔が違うようにそれぞれの表情を持っている。いくら見なれた花でも「この花はこういう形をしているんだ」などと先入観をもって描き始めると,花にソッポを向かれてしまうことがある。風で折れてぶらさがっているのもあれば,病気か何かでゆがんで咲いているのもある。日向で勢いよく咲いているのもあるが,根元の方では雨の日に土のはねかえりを受けて,うすぎたなくなったのもある。そういうのを見ていると,人間の社会と同じだなあと思ったりする。しかし,私自身,「あいつはああいうやつなんだ」とほんのわずかしか知らないうちに決めつけてしまうことが,なんと多いのだろう。心を持っている人を見るとき,自分のわずかな秤で決めつけてしまうのなんて全く間違っていると思う。 
 私は,よく食べ物に対して先入観を持ってしまうことがある。例えば,青汁ドリンクなどに対してである。商品名からして,まずそうなものを私は避けている気がする。先入観で避けていたものが本当にまずかったのならいいのだが,後になってそれがおいしいものだと気がついたときには大変ショックを受ける。自分は今までこんなにおいしいものを食べてこなかったのか!という気持ちになるのだ。私の一番ショックだった体験例はおでんに入っている「ちくわぶ」だ。最近までは,外側のぬるぬる感が気持ち悪かったのだが,最近ふと好きになった。お父さんも嫌いな1人で最近まで2人で
「気持ち悪いよね。」
と言い合っていたのだが,最近好きになったので
「裏切り者」
と呼ばれている。今では,なぜお父さんがちくわぶが嫌いなのかが分からないほどすきになってしまった。
 逆に私は先入観にだまされたことがある。前に夕飯にウナギの砂肝を炒めたものが出たことがある。それを私はすっかりキノコだと思い込んでしまった。ところが,一口食べたとたんとても苦い味が口の中に広がった。その時の私の顔はまるで苦虫を噛み潰したようだったそうだ。
 この長文を読んで分かったことは,先入観を持たない方がいいということだ。先入観をもっていいことはないと私の経験からわかった。

   講評   kirara

 思った通り、ぼんちゃんはユーモアセンスが抜群ですね。「裏切り者」のところで吹き出してしまいました。
 <<こうせい>>すばらしい要約です。筆者のいいたいことが見事に言い当てられていますね。前に、口で筆をくわえて絵をかく人の長文を読んだと思いますが(川でおぼれそうになったが、力を抜いたら助かった話)、これも同じ人が書いた文章です。
 <<だいざい>>対照的な実例を二つあげて、幅のある題材になりました。二番目のように、おいしいと信じて食べたのにまずかったりすると、がっかりしてしまいますね。
 <<ひょうげん>>いい表現を知っていますね。その時のぼんちゃんにぴったりのたとえだったのでしょう。
 <<しゅだい>>本当にそのとおりです。先入観は、もっていても得するものではないですよね。・・・でも、先生の先入観でいまだに食べられないもの・・・それは「ハチ」です! 鹿児島に住んでいるおじさんが、「ハチの子」「ハチ(成虫)の油炒め」「ハチ入り焼酎」を出してくれたことがあるのですが、どうしても食べられませんでした。一緒に行っただんなさんは、「こんなに美味しいものがあるなんて! 」と感動してたべていましたが・・・。

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