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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   思いこみ   グルミン

 花は、同じ種類でも、それぞれ表情というものを持っている。花も、人も、いろいろいて、みんなちがう。それなのに、私達は、例えば絵をかく時、ヒマワリはこう、○○ちゃんはこう、というふうに、先入観でかいてしまう。花の色だって、一日で変化していくのだから、心を持っている人間を見る時、自分のわずかな考えで決めてはだめだと思う。そんな先入観に関する体験は、だれだってあるだろう。私の経験は、こんな話だ。
 私は、チリの日本人学校に通っている。この学校では、現地校との交流ということをする。私は、「どうせ、チリ人とはあまり気が合わないし、いっしょにいても、つまらないだろうな・・・」と、思っていた。先入観だけで、つまらないと決めるのは、良くなかった。そして、実際に遊んでみると、意外と楽しかった。いっしょにボール遊びをしたり、学校を見て回ったりした。気が付いたら、ずっとにこにこしていた。まるで、前からの友達のようになっていたのだ。その時、「さっきはいっしょにいてもつまらないだなんて思って、悪かったな」と、反省した。
 それともう一つ、先入観の話がある。それは、小学校三年生頃だった。当時私は、一輪車が好きで、よくやっていた。ところがある日、友達に、変な遊びにさそわれた。それは、「宇宙旅行」というものだった。見せてもらったが、あまりやりたいとは思わなかった。ブランコで、始めはすわってこいでいて、ある場所の名前を言われると立ちこぎをして、その途中、火星などにより、火星人を退治するというものだ。ある場所は確か、「暗黒星雲」か、「ブラックホール」のような感じだった。あまり気は向かなかったが、ブランコに乗って、その遊びを始めた。始めは、
「あーあ、何やってるんだろ私・・。」
というようなことをつぶやいていたが、だんだん楽しくなってきた。もう一輪車よりも好きになってしまうかも!というくらい楽しかった。また今度やってみたい。
 私がこの長文を読んで分かったことは、悪い先入観を持ったら、損をしてしまうことがあるということである。花では、もうこの花はきれいじゃないなと思うと、花のことを考えなくなってくる。しかし、まだまだきれいだとさえ思えれば、楽しむことができる。人では、○○さんってちょっとな〜と、思うともう○○さんをきらいになってしまう。しかし、○○さんって良い人なんだ!と思えば、○○さんとも友達になれるかもしれない。または、先入観を持たずに、ゆっくり親しんでいけば良い。やはり、何でも決めつけるのはよくないと、私は思う。

   講評   hoemi

 グルミンさん、こんにちは。人間誰しも先入観を持ってしまうことはあるよね。先入観を持たずに真っさらな気持ちで何事にも取り組めるのが理想だなぁと先生も思うよ。「似た話」を充実させて書くことができたね。
【要約】 しっかりまとめることができたね。長文の骨子をきちんとつかめているよ。この調子でがんばっていこう。
【体験実例】 長文の内容にしっかりと関連づけて「先入観」をテーマに話を展開できたね。実際に人に接したり、体験したりしてみないと本当のことはよく分からないということを頭では理解していても、気持ちがついていかない場合もあるものね。どちらの例も、結果的には良い方向に事が進んで良かったね。このことを教訓に、これからは先入観を持たないように心がけたいものだね(実践するのはむずかしいよね。。。)。
【たとえ】 短時間で「まるで前からの友達のように」といえるほど、仲良くなれたというのは素晴らしいね。上手なたとえです。
【わかったこと】 たしかに先入観を持つことで損をすることもあるよね。要は、何もしないうちから○○だと決めつけずに実際に物事に接していく中で理解を深めていくことが大切だということだね。しっかり自分の意見を書くことができているよ。

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