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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の道   

 圧倒されそうな影響を持っているものには不用意に近づかないことである。これは本だけでなく、優れた指導者についてもいいうる。優れた影響力を持っている点にのみ着目していると、そのために個性を失った人間が育つ危険を見落としがちになる。それを勘違いして、優れた先生にはなるべく近づきたいという気持ちにひかれて、せっかくの師の薫陶を台なしにしてしまうことが、いかにしばしば起こっていることであろうか。僕は優れたものと少し距離を置く生き方をしたい。
 そのための方法としては、第一に、本来の形を踏まえたうえで自分の使いやすいように変えてやってみるのもいいと思う。僕は数学の問題でとても速い解き方を思いついたことがある。それは基本的な解き方を応用したものだが、通常の半分以下の時間で解くことができた。他のことでも、方法は一つだけでなくたくさんあるのではないかと思う。
 また、第二の方法としては、全く独自の方法でやってみることだ。普通の人が考え付かないようなことをビジネスにしている若い起業家は、あまり先入観にとらわれることがないのではだろうか。新しいものは世間の常識を超えたところから生まれてくるのかもしれない。
 確かに、優れたものに人はひきつけられ、学ぶこともたくさんある。しかし、「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言があるように、完成されたものの下でやっていくのもいいが、僕は自分の方法で自分の道を進んでいきたい。

   講評   kira

 周くん、こんにちは。「出藍の誉れ」という言葉がありますね。師を超えることは、学ぶものがまず目指す目標でしょう。しかし、現状を見ているとなかなかそうは行っていないのですね。受け身の勉強だけではそうならない。親子の関係においても、依存するだけでなく、子どもは自立しなければならないという問題もありますね。
 そういった一種の過保護状態から脱却することが必要です。そのためには、教わったものを変えていく、自分で消化することが大切なんだね。数学の解法で速く解く方法を見つけたんだね。そういった創意工夫は数学の本当の楽しみにつながりますね。
 二つ目には、独自の方法を試してみることですね。この「独自」がなかなか見つからずに苦しむ人もおおいのでしょうけれど、見つかっても試せない風土があることも確かです。日本は、良く言えば常識国家、安定志向。悪く言えば、横並び思考で、出る杭は打っていきます。新しい波まで消さないでほしいですね。
 幕末から文明開化のころの日本には優秀で大きな人物がたくさん輩出されました。師を超える時代の潮流があったからでしょう。今の日本が、そのころに劣っているとは思えません。違うとすれば、おそらくそれは個人の心がけの問題ですね。大きく育っていこう。
 

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